EF-M 32mmF1.4のマクロ撮影の続きです。
今回は、絞りの課題です。
マクロで、被写界深度を十分にとるには、F8くらいまで絞ることが原則です。
ただし、被写体が動いてしまうと、ブレてしまいますので、シャッター速度を稼げるように、より開放側の絞りを使う方がよいことがあります。
つまり、光量、被写体の動き、ISOを考えて、絞りとシャッター速度を設定する必要があります。
これは、ちゃんと写れば良いのですが、絞り優先モードで、失敗が続くと、もう、絞りを考えたくない、プログラムモードで良いのではと、弱気になります。
写真1は、トリミングしていますが、EF-M 32mmで、飛んでいるクロアゲハを撮影したものですが、幽霊のような黒いものが見えるだけです。シャッター速度は、1/800秒で、十分に速いと思いますが、焦点が蝶にあっていませんので、タッチシャッターを使うべきだったと思われます。
撮影現場で、すぐに、これはタッチシャッターにすべきと判断できると良いのですが、注意が蝶にいってしまい、冷静さをうしなっていました。
シジミチョウと異なり、アゲハはなかなか止まらないので、飛んでいる蝶の撮影も考えるべきだと思いました。
動体の撮影は難しいです。
さて、セミの抜け殻を見つけたので、マクロで撮影してみました。
写真2が、基本のF8で、それなりに、ちゃんと写っています。
ただし、セミの抜け殻には、目がないので、焦点を合わせるべき場所が、はっきりしません。
EF-M 32mmは、F1.4使える明るいレンズですので、写真3では、F1.4で、セミの抜け殻を撮影しています。
しかし、この写真は、ボケだらけで、ほとんど、アートの雰囲気になっています。
これからすると、F4からF8の間で撮影する方が無難と思われます。