赤塚公園のアジサイ~つくば市とその周辺の風景写真案内(802)

赤塚公園のアジサイ

ローズマリー公園を見てから、庭の見方が変化しました。

それまで、フォーマルガーデンを知りませんでした。

英国を除く、欧州の大陸の庭園は、幾何模様のフォーマルガーデンが基本であって、幾何模様を採択しないイングリッシュガーデンは、インフォーマルガーデンで、例外です。とはいえ、日本には、フォーマルガーデンは、ほとんどありません。

つくば市内でも、つくばセンタービルの広場が、幾何学模様をしていますが、これは、公園の一部であって、公園全体が、フォーマルガーデンである例を知りません。

こうなると、あるもの(インフォーマルガーデン)を見るのではなく、ないもの(フォーマルガーデン)を見る視点が自然に身に着きました。

赤塚公園に若干ですが、アジサイがあります。

このアジサイは、あまり多くはありませんが、公園にアジサイが植えられている場所は少ないので、つくば市内では、比較的まとまって多い方です。

気になったのは、アジサイを植えられる場所が沢山あるにも関わらず、植えられていないことです。

つまり、ないものが気になったのです。

赤塚公園の東側は、遊歩道沿いに、高い木が植えられています。

その下は、日陰になっていて、アジサイに適しています。しかし、植えらているのは、適地の2割程度です。

8割には、ほとんど何も植えられていませんので、アジサイを植えれば、十分に、名所になると思われます。

ローズマリー公園をみてイングリッシュガーデンを調べた結果、イングリッシュガーデンでは、庭の持ち主は、考える理想の庭があり、それに、合わせて、維持管理をすることで、庭が出来上がっているという事実です。

つまり、庭は未完成であっても、ゴールは明確にあります。

地方再生とか、インバウント需要といっている自治体も多いですが、英国のように、未だ見えない価値を高める目標を持っている自治体は少ないと思います。

このレベルでは、到底、英国に並ぶような観光地にはなれません。

写真1 赤塚公園のアジサイ