読まない読書と「THINK AGAIN」

(読まない読書でも情報量は、5割を越えます)

 

最近、読まない読書をしています。

 

とはいっても、全く読まなければ、情報のインプットはゼロです。

 

最近は、販売促進の目的で、WEBに新著のさわりがのっています。

 

この中には、かなり、ポイントを丁寧に説明しているものもあります。

 

そこで、仮に、本を購入して1冊読んだ場合の情報を100%とした場合、こうした紹介に含まれている情報量がどれくらいかを考えます。

 

もちろん、100%には届きませんが、時間とお金の節約になるので、コストパソ―マンスは、1冊読んだ場合よりも高いことも考えられます。仮に、情報量を70%とし、読むために必要な時間を1冊まるまるの10%だとします。

この場合、紹介であれば、同じ時間で、10冊分を読むことができます。

0.7x10=7

ですから、1冊まるごと読む場合に比べて、7倍効率がよいことになります。

 

もちろん、残りの30%に、どうしても欲しい情報が含まれていることもあります。

また、本の内容が濃厚で、紹介では10%以下の情報しか得られないこともあります。

 

しかし、最近は、軽い本が好まれ、内容の濃い本は少なくなっています。

 

本の紹介を読むときに、こうして紹介文に含まれる情報量を想定しながら読めば、読むべき本と読む必要のない本を見分ける力が付くことが期待されます。

 

さた、今回は、アダム・グラントの「THINK AGAIN」(和訳)です。

 

この本については、2022/06/11の Newsweekのサム・ポトリッキ氏のインタビュー記事で内容がある程度わかります。

 

この記事を読んだ後で、考えることは次の2点です。

 

(1)記事に含まれている情報量は、何%か

(2)残りの情報を得るために、本を読むべきか

 

それから、心理学の本を読む場合には、次の2点も考えます。

(3)本の内容は、心理学より、脳科学認知科学で扱うべき問題ではないか

(4)本の内容は、統計学やデータサイエンスで扱うべき問題ではないか

 

さて、(1)は30%、(2)は読むに値すると考えました。

書店で少し立ち読みして、1冊読むに値すると考えました。

 

現在、ほぼ半分を読み終わっています。

 

(1)は、50%くらいだと思います。予想より高めです。

 

読者の理解を容易にするために、例題が多く使われています。

 

これは、読み安くする工夫ですが、中身が薄くなっている原因でもあります。

 

この方法に慣れれば、時間とコストの節約になると考えています。

 

いままで、かなりの数の本を読んできました。

 

こうして、1冊まるまる読む本を減らしていますが、極端に情報量が落ちたとは感じていません。

 

もちろん、英文のドキュメントだけで、1日100ページ以上は目を通していますので、和書の比率が低いことも、変化が小さい要因ではあります。





組織心理学の若き権威、アダム・グラントに聞く「成功」の知恵 2022/06/11 Newsweek サム・ポトリッキオ

https://www.newsweekjapan.jp/sam/2022/06/post-89.php