1)はじめに
Kiss M/M2で、花の撮影をして、カメラの説明をしてみます。
筆者は、風景画から、風景写真に入り、そのあと、犬の写真を撮っていますが、花の撮影は、今まで避けてきました。
理由は、花の写真は難しいからです。サクラの花のような風景写真の一部の花の写真は、さほど難しくありませんが、それ以外は、難しいです。
ここで、難しいというのは、自由度が高いという意味です。
選択の幅が、とても広いのです。
しかし、最近は、逆に考えるようになりました。
花の写真が上手く撮れるようになれば、大概のものは撮影できるのではないかと考えています。
花は、どこにでもありますし、人物と異なり、撮影許可も不要です。
また、開花に伴い同じ状態の花はありませんので、状況を見て、撮影方法を工夫する必要があります。
つまり、撮影の練習には、適した素材です。
2)焦点の話
カメラのデフォルトは、自動焦点で、測定点数が最大になっています。
この状態で撮影すると写真1(18-150mmを使用)のようになり、手前に焦点が合います。
写真3は、Penrtaxの古いカメラで撮影しています。
古いカメラは、測点の数が少ないので、画面の中央に焦点が合います。
手前の右はボケています。
古いカメラから、Kiss M/M2のような距離の測点の多いカメラに乗り換えたときに、最初に躓くのが、この点です。
古いカメラと同じにするには、距離の測点が少ないモードに切り替える方法が考えられますが、これは、お薦めできません。
理由は、せっかくの多点モードのメリットが生かせないことと、測点の少ないモードの距離測定の精度が低いことにあります。
解決方法は、タッチシャッターにして、焦点を合わせる位置を指定する方法です。
写真2(18-150mmを使用)は、花の後ろの部分に焦点を合わせています。
手前に合わせての問題はないのですが、その場合には、構図を工夫しないとアンバランスになります。焦点のあっている部分が中央に近い方が安定します。
これだけ簡単な構図にもかかわらず、シャッターを押すだけにならないので、花の写真は難しいです。