絞り値の効果(3)

絞りを絞ると、画像の解像度はあがりますが、線が硬くなります。

 

darktableなどのRAW現像ソフトでは、画像の解像感をあげることができます。darktableであれば、ヘイズ除去、コントラストイコライザーで、こうした処理が可能です。

 

darktableなどのRAW現像ソフトでは、逆に、画像の線をソフトにすることは難しいです。

 

ソフト化はできますが、この機能を使うと写真全体がソフトフォーカスフィルタ―をかけたように、カスミがかってしまいます。

 

カメラのレンズでは、常に解像度が問題にされます。フィルム時代には、現像で解像度をあげることはできませんでした。また、レンズの性能がよくなかったので、フィルム時代の写真、特に、カラー写真を取り出してみると恐ろしく解像度が悪いです。

 

しかし、現在のカメラとレンズの性能はよいので、F8程度まで絞れば、解像度がたりないことはほとんどありません。

 

そう考えると、デジタルカメラでは、解像度が高くて、硬い線よりも、解像度が低くても柔らかい線の方が貴重な気がします。

 

そこで、F5とF8で比較してみました。

 

写真1と写真2は、左がF8.0で、右がF5.0です。

 

写真3と写真4は、F5.0で左が処理なし、右が処理ありです。

 

差は、微妙ですが、場合によっては、使えるのではないでしょうか。

 

以前は、F8で、風景写真ばかり撮っていたので、線の方さが気になりませんでしたが、最近は、犬の写真も撮っているので、線の硬さは気になります。

 

 

 

写真1 左:F8.0 右:F5.0

 

写真2 左:F8.0 右:F5.0+コントラスト・イコライザー

 

 

 

写真3 左:F5.0 右:F5.0+コントラスト・イコライザー

 

 

写真4 左:F8.0 右:F5.0+ヘイズ処理