仰角とオートフォーカス(1)

EOS Kiss M/M2のオートフォーカスの使い方を補足説明します。

 

2022/05現在、EOS Mシリーズでは、EOS Kiss M/M2、EOS EOS M6 Mark II、EOS M200の4機種を販売しています。

 

この中で、EOS Kiss Mのオートフォーカスの仕様は以下です。

 

1点AF、顔+追尾優先AF、ゾーンAF、瞳AF[AFフレーム:小サイズ対応]

 

それ以外の新しい3機種のオートフォーカスの仕様は以下です。

 

顔+追尾優先AF、ゾーンAF、1点AF、スポット1点AF

 

つまり、旧型のEOS Kiss Mでは、瞳AF[AFフレーム:小サイズ対応]であった機能が、新型の3機種では、スポット1点AFに変わっています。

 

スポット1点AF」は「1点AF」と比較してより細かい場所にピントを合わせる機能です。

 

写真1と写真2は、EOS Kiss Mで、ゾーンAFを使って撮影しています。

 

写真1では、犬の目にもピントがあっていますが、写真2では、犬の目には、ピントがあっていません。

 

写真2では、犬の前にある草にピントがあっています。

 

ゾーンAFは、最も近距離の被写体を優先してピントを合わせます。また、ゾーンAFフレーム内に人物がいる場合は、顔を優先してピントを合わせます。

 

犬の瞳に焦点があってくれればよいのですが、あまりあてにはできません。

 

問題は、写真2のような場合には、タッチシャッターで犬の目に焦点を合わせることが難しいことです。

 

機能的には、1点AFをつかうべきですが、これはうまくいきません。

 

Kiss M?M2のゾーンAFは、最新機能で、最も近距離の被写体を優先するという問題点がありますが、AFは優秀です。

 

1点AFは、ゾーンAFに比べると、速度と精度で、見劣りします。

 

フレーム内に草がはいっていることに気づけば良いのですが、Kiss M/M2のモニターパネルは、自由度が高い反面、設定に時間がかかります。

 

写真1と写真2の場合には、カメラは地面に近づけて、上向きで、モニターを見ながら撮影します。

 

そのときに、モニターの液晶を上向きに回転させますが、EOS EOS M6 Mark II、EOS M200のモニターのように、モニターを回転させない方式の方が使いやすいです。

 

EOS KissM/M2では、カメラを地面に近づけるとモニターが見づらいですが、モニターをよく見て、フレームの手前に草が入らないようにするしか方法がありません。

 

写真1

 

 

 

写真2