ズームレンズの画角と撮影法(2)

画角と写る範囲の例を示します。

 

サンプルは、犬の撮影です。リードをつけているので、距離は2m以下の条件です。

 

写真1は、換算50mmですが、犬の足がフレームの外に出てしまっています。

 

写真2も、換算50mmですが、今度は、犬の体全体がフレームの中にかろうじておさまっています。

 

写真3は、換算30㎜です。この画角では、犬はフレームの中に綺麗におさまります。

 

フレームにおさまるという点では、換算50mmではなく、換算30㎜を使った方が、安全です。写真1のようなトラブルになる可能性は低いです。

 

しゃし、写真2と写真3の犬の顔の表情をみれば、表情が良くわかるのは、写真2の換算50mmです。

 

ポートレート写真で、換算80㎜を使うと、人間の上半身しか、写らないことも多くなると思われます。ポートレートで、目を引く写真は、顔の表情がポイントになります。

 

犬を撮影する場合、30㎜では、顔の表情が今一つよくわかりません。換算80㎜ほどアップにはなりませんが、換算50mmであれば、顔の表情がかなりよくわかり、目を引く写真になります。つまり、換算50mmは、換算80㎜の中望遠の代わりに使えます。また、望遠レンズとは異なり、風景写真に使っても、違和感はありません。

 

このため、換算50mmは、万能の画角であると言われることもあります。

 

写真1

 

 

写真2

 

 

 

写真3