Eos Kiss M2の現在のキットレンズは、FE-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMです。
古い時代のキットレンズは、EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STMです。
旧型EF-M18-55mmは、金属部材を使っていましたが、新型FE-M15-45mmは、グラファイトです。
どちらも、非球面レンズを3枚使っています。
定価3万円台のキットレンズに、非球面レンズを3枚もつかっていますので、すごい時代になったと思います。
旧型は、11群13枚のレンズを使っていますが、新型は、9群10枚になり、レンズの枚数が3枚減りました。
絞りは、旧型がF3.5-5.6 で、新型が、F3.5-6.3です。望遠端は、旧型が55mmで新型が45㎜ですから、新型は望遠端が短くなった上に、更に暗くなっています。
旧型は、生産終了ですが、古いキットレンズを中古で安価に入手できます。筆者は、旧型のカメラを購入したので、旧型のレンズも持っています。
新型は、広角側が15mm(換算24㎜)になりました。旧型は広角端が、18㎜(換算28.8mm)です。18mmより広角で撮影するのであれば、新型を使うしかありませんが、18-45mmの画角であれば、新型でも、旧型でも撮影できます。
過去に、旧型で撮影した時の印象は、大きな破綻はありませんが、はっとするような写真は撮れませんでした。
新型は、サイズを小さくすために無理をしているように見えます。
新型を使わずに、旧型を使うメリットはあるのでしょうか。
EF-M18-55mmは、2012年(平成24年)9月発売で、定価35,000円でした。
EF-M15-45mmは、2015年10月29日発売で、38,500円(税込)です。
その間は3年しかたっていません。
結論は、新型のEF-M15-45mmを使うべきというものです。旧型を使うメリットはありません。
MTF特性図が、劇的に改善しています。
EF-M18-55mmは、F8まで絞れば全く問題はありません。つまり、風景写真を撮影する上では問題はありません。
しかし、絞り開放では、EF-M15-45mmには、全く歯が立ちません。
MTF特性図で、細かな違いを比較しても意味はないと思いますが、流石(さすが)にこれだけ、差が出ると、明確な改善です。
ただし、標準ズームは、使用頻度が高いので、価格が2倍くらいの、信頼性の高い代替レンズが欲しい所ではあります。
32㎜と22㎜の単焦点レンズはよく使いますが、EF-M15-45mmはできたら、使いたくないことが多いです。
EF-Mマウントのレンズのコストパフォーマンスは、驚異的と感じます。ただし、高いレンズは、売れないので作らないという方針も徹底しています。
写真1は、EF-M18-55mmの広角端の開放絞りの写真です。それなりによく写りますが、クリアという訳にはいきません。
EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM 11群13枚 非球面3枚 60.9 x 61.0 mm 210g 手ブレ補正効果4.0段分 金属部材
EF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STM 9群10枚 非球面3枚 60.9 × 44.5 mm 130g 手ブレ補正効果3.5段分 グラファイト
https://cweb.canon.jp/ef/lineup/ef-m/ef-m15-45-f35-63-is-stm/spec.html