Kiss Mで梅を撮る（８） - computer

梅の花のシーズンも終わりになりました。

今回は、キヤノンとパナライカのレンズを比較してみました。

左が、パナライカで、右が、キヤノンのレンズです。

換算画角が、30㎜と35㎜であること、三脚をたてずに、撮影していますので、大まかな比較になります。

絞りは、F2.0で揃えました。ISOは基準ISOで、キヤノンはISO100、パナライカが、ISO200です。

レンズのスペックは以下です。

１) LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH　換算　30㎜

φ57.5mm 厚さ約36mm重さ約115g　7群9枚（非球面レンズ3枚）

最短撮影距離 0.2m 最大撮影倍率 0.1倍（35mm判換算：0.2倍）

２) EF-M22mm F2 STM 換算　35㎜　

φ60.9 厚さ23.7mm、重さ約105g　 6群 7枚

最短撮影距離 0.15m 最大撮影倍率 0.21倍

パナライカのレンズに、付属しているフードが大きいので、フードをつけると、パナライカが一回り大きく見えますが、本体の大きさと重さは、ほぼ、同じです。

パナライカのレンズは、色のりがよくなります。

キヤノンのレンズは、パナライカのレンズに比べて、全体に色のりが薄いですが、22mmはとくにその傾向が強い気がします。

あとは、お値段が、倍半分くらい違いますので、コントラストやグラデーションの再現に差があって当然と思われます。

EF-Mでも、35㎜F1.4（8群14枚）になると、綺麗に色がのります。

最近では、フルサイズセンサー用の似たようなスペックのレンズもあります。

2021年10月に発売されたNIKKOR Z 40mm f/2 （4群6枚　非球面レンズ2枚）28千円などが該当します。

しかし、センサーサイズを大きくするとレンズも高価になります。

RF50mm F1.8 STM（5群6枚）25千円、EF50mm F1.8 STM（5群 6枚）15千円、RF16mm F2.8 STM（ 7群9枚）37千円、フジノンレンズ XF27mmF2.8 R WR（5群7枚非球面レンズ1枚）46千円など、50千円以下買える単焦点レンズには人気があります。ちなみに、このリストは、kakaku. comを参考しています。しかし、レンズの枚数が価格に反映する部分はやむを得ないと思います。

EF-Mマウントのレンズ枚数構成は以下です。

こうしてみるとEF-M22mm F2 STMとEF-M15-45mm F3.5-6.3 IS STMは、レンズ枚数が少なくして、価格を押さえているように思われます。

ちなみに、EF-Sマウントでは、EF-S24mm F2.8 STMとEF-S18-55mm F4-5.6 IS STMが、同じような性格のレンズです。

EF-M22mm F2 STMは、EF-S24mm F2.8 STMよりは、価格もスペックも上なので、良く写ると思われます。

EF-Mマウントのレンズは、EF-M32mm F1.4 STMを除けば、実売価格で、5万円を切っています。

プロのカメラマンで、EF-Mマウントのレンズがあまりに安価なのに驚いた人がいました。

フルサイズセンサーのF2.8の純正標準ズームは、30万円くらいします。

そのレンズ１本分の費用で、全てのレンズを揃えることができるので、驚かれるのも当然です。

FE-Mマウントは、ファミリー層をターゲットにした商品で、プロのカメラマンで、このマウントがなくなるだろうという人もいますが、販売台数では、他のマウントを圧倒していると思われます。

多くのプロは、ソニーのＥマウントに移行しましたが、量販店の販売実績をみると、キヤノンのブランドイメージはまだ、健在です。

EF-Mマウントの項入層は、高価なレンズを購入しないということで、安価で性能のよいレンズにリソースを集中しています。

ただ、m4/3をつかっていますと、一番頻度の高い、EF-M22mm とEF-M15-45mmが1グレードしかなく選択の余地がないことは残念に思われます。