75mmF4.8に、近い条件で撮影した梅の花の比較の続きです。
今回が、ASP-Cのニコンの16-80mmF2.8-4.0を使っています。
このレンズは、換算24-120mmの画角があり、広角側では、F2.8、望遠側では、F4.0になります。
正式名称は、AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VRで、2015年7月16日発売です。
希望小売価格:137,500円(税別 125,000円)でした。現在は製造中止です。
ここで、類似のFマウントのDXフォーマットの標準ズームを整理しておきます。
その前の標準ズームは次です。
AF-S DX Zoom-Nikkor 17-55mm f/2.8G IF-EDで、2004年 6月25日 発売でした。
希望小売価格:253,000円(税別 230,000円) でした。これは、もちろん、現在は、製造中止です。
現在、ニコンのラインアップには、FマウントのDXフォーマットの標準ズームは、ありません。
FマウントのDXフォーマットのカメラのキットレンズは以下です。
D7500 18-140 VR レンズキット 2017年 6月 9日 発売 販売中
D500 16-80 VR レンズキット 2016年 4月28日 発売 製造中止(このキットレンスが今回の検討レンズです。)
18-140 VR は正式には、次になります。
AF-S DX NIKKOR 18-140mm f/3.5-5.6G ED VR 2013年8月29日発売
希望小売価格:79,750円(税別 72,500円)
換算画角は、24-210mmですから、小型の便利ズームになり、標準ズームではありません。
FマウントのDXフォーマットの互換レンズは、次がありましたが、全て製造中止です。
17-50mm F/2.8 TAMRON 2009年 9月17日 発売 初値不明
17-50mm F2.8 シグマ 2010年 7月 9日 発売 初値¥73,257
17-70mm F2.8-4 DC MACRO シグマ 2013年 3月 8日 発売 初値¥40,266
シグマもTAMRONも、DXフォーマット用には、便利ズームしか発売していません。
Fマウントのレンズが、全て製造中止になるのは、時間の問題と思われます。
AF-S DX Zoom-Nikkor 17-55mm f/2.8G IF-EDは、高価でしたが、現在、中古であれば、値段は下がっています。 しかし、2004年と比べると、レンズの設計技術が劇的に進歩してしまったので、古いレンズを使うメリットはないと考えます。
さて、前置きが長くなりましたが、16-80mmF2.8-4.0は、製造中止で、現役ではありませんが、最近まで、現役だったレンズです。
写真1は、比較対象のM.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 IIの75mmF4.8です。
写真2から写真4が、16-80mmF2.8-4.0で撮影しています。 写真は、3枚とも、80㎜F4.0で撮影しています。
17-55mmは、全域F2.8ですが、16-80mmは、望遠側では、F4.0と暗くなっています。 2つのレンズの換算画角は、25.5-82.5mmと24-120mmです。 望遠側換算120mmの画角は、ポートレートに使えるので、そのことが、16-80mmの性格を決めていると思います。 換算120mmの写りは、解像度よりも、柔らかい表現になっています。つまり、ボケが期待できます。
写真2では、白い丸いボケが見えます。ボケは、強くはありませんが、形はきれいです。
写真3は、最も、花によった写真です。 このレンズは、望遠側で、マクロレンズ並みに、近寄った写真が撮れます。ただし、この場合のボケは、あまり、綺麗ではありません。
写真4は、写真2と写真3の中間の距離で撮影しています。丸いボケが見えます。
写真1と比べると、写真2から写真4のボケは、弱いと言えます。