阿見町立あさひ小学校(阿見町)~つくば市とその周辺の風景写真案内(668)

阿見町立あさひ小学校(阿見町

阿見町立あさひ小学校は、2018(平成30)年に開校した新しい学校です。

教育委員会によると「校章と同じ扇形をした校舎には、20以上の学級があり、781人の児童が通っています。ろうかが明るく、とても広いので、学年集会などは体育館へ移動しなくても、ろうかで行うことができ」るそうです。

諸元は以下です。

阿見町立あさひ小学校 設計 : 桂設計 施工 : 松井建設 竣工年月 : 2017年11月30日

階 数地上2階 延べ床面積9,388m² RC造 一部S造

写真1が、校章です。

写真2が、建物の配置図です。

似ているでしょうか。

写真3が、グランドから見た小学校です。

写真4が、写真2の左側の部分です。

写真5と6が、写真2の上側の部分です。

かなり、大きな学校で、デザインも、工夫されています。

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写真1 阿見町立あさひ小学校の校章

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写真2 阿見町立あさひ小学校の配置図

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写真3 阿見町立あさひ小学校

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写真4 阿見町立あさひ小学校

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写真5 阿見町立あさひ小学校

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写真6 阿見町立あさひ小学校

阿見町の学校再編

小学校の適正規模は、「学校教育法施行規則 第41条」に、「小学校の学級数は、12学級以上18学級以下を標準とする。ただし、地域の実態その他により特別の事情のあるときは、この限りでない」と書かれていますので、20学級は大規模になります。

図1に、茨城県の学校のクラス数のヒストグラムを示します。 20クラスは、例外です。

図2に、1872年の学制公布から現在に至るまでの小学校数と児童数から,1校あたりの児童数を計算して示しています。

最近の平均は300人なので、781人は大規模です。

阿見町の人口の推移は、昭和30年に人口22,852人の町として誕生して以来、昭和40年以降の住宅団地開発や土地区画整理事業などにより、平成7年までは急増し、その後も平成17年の47,994人まで微増傾向でしたが、それ以降は横ばいになります。近年は、社会増減(転入転出)、自然増減(出生死亡)とも減少しています。

図3は、阿見町の学校別児童・生徒数 学級数です。小規模校が多く問題になりました。

図4は、平成27年3月に策定された阿見町立学校再編計画に基づく、学校再編の図です。

2018(平成30)年に、阿見町立あさひ小学校は、本郷小学校から分離して、新設校になります。

同じ時に、本郷小学校は、実穀小学校を吸収し、実穀小学校は閉校になっています。 また、同じ時に、阿見小学校は、吉原小学校を吸収し、吉原小学校は閉校になっています。

君原小学校と阿見第二小学校は、調整中です。

阿見町によれば、以下です。


  • 阿見小学校と阿見第二小学校の統合延期について

令和5年4月に予定していた両校の統合は延期が決定しました。

  • 再協議に至る経緯について

平成28年から約2年間をかけて阿見第二小学校検討委員会で協議を行った結果、阿見小学校と阿見第二小学校の統合を2023年(令和5年)4月に行うことが決定されました。しかしながら、令和元年12月に阿見第二小学校地区住民の約84%に上る、927世帯・1791名が署名した学校存続を求める要望書が町に提出されました。

学校再編計画では、統合は地域との合意形成が図られ次第、進めることとされています。合意が得られたはずの地域からこれほど多くの学校存続要望が出されたことを受けて、教育委員会では阿見第二小学校の統合についての再協議をはかる必要があると判断し、令和2年8月、再び検討委員会を組織しました。

  • 君原小学校の学校再編について

令和元年度に君原小学校地区の総意として、小規模特認校として君原小学校を存続させたいという意向が教育委員会に提出されました。これを受けて、教育委員会では学校再編検討委員会に小規模特認校の取扱いに関する諮問を行い、見直しを行いました。

審議の結果、学校再編計画追加版が策定され、君原小学校は令和2年度から6年間、小規模特認校制度を導入することが決定しました。


図4の赤い線が常磐線です。つまり、常磐線沿に人口が集中し、反対は、過疎になっています。

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図1 学級別学校数(茨城県

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図2 学校の平均定員

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図3 阿見町の学校別児童・生徒数 学級数

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図4 小学校の統廃合計画