市販の焼き芋の研究(10)ゆはら
ゆはらは、阿見町にある焼き芋屋です。
茨城県内の焼き芋は、JAしおさいなめかたのある行方市、ぽてとかいつかのあるかすみがうら市が、ブランドとしては、浸透していますが、実は、阿見町にも、多数の焼き芋屋があります。
行方市とかすみがうら市はチームプレイ型に対して、阿見町は、個人プレイ型だと考えると状況がわかると思います。
ゆはらの他に、つぼやきいも奥田、焼き芋となりの台所、焼き芋紅優甘(五島うどんバラモン店内)、芋けい、中島農園があります。
つくば市内にある焼き芋専門店は、元祖つくば石焼き芋屋とぽてとかいつかの2店舗だけですから、人口比で考えれば、驚異的な数です。
阿見町人口4.8万人、店舗数6=>0.8万人/1店舗
つくば市人口24万人、店舗数2、=>12万人/1店舗
12/0.8=15
今回は、ネットで評価の高かったゆはらで、焼き芋を購入してみました。
ゆはらは、釣り師の松村寛氏が経営する焼き芋屋で、冬季のみの営業です。
松村寛氏は、退職してバスフィッシングのガイドを始めて、焼き芋を売って生計を立てているそうです。
やきいもを焼く機械は、「とんちゃん日記」に詳しくのっているので、ここでは、省略しますが、石焼き芋の機械です。
焼き芋は1袋500円で、一袋に4から6本の焼き芋が入っています。
購入したものは、S(70~80g)サイズが5本入っていました。
焼き芋の価格の例は以下です。
元祖つくば石焼き芋屋と比べると、お得感がありますが、阿見町や、かすみがうら市の焼き芋屋の価格と比べれば、平均と思われます。
写真1が、焼き芋です。
表面に蜜が出ていますが、量は少ないです。
写真2が、焼き芋の断面です。
焼き芋のサイズが小さいと、均一に加熱することが容易になります。
また、ペクチン軟化に要する時間を、短くできます。
食べてみた感じでは、甘さは、石焼き芋の水準には達していますが、更に、糖化が出来そうに思われました。
元祖つくば石焼き芋屋でも、説明しましたが、石焼き芋は、つぼ焼き芋に比べ、弱火が苦手です。
長時間加熱すると水分が飛んで、焦げ安くなります。
元祖つくば石焼き芋屋と同じように、焼き芋を170度で60分追加加熱し、保温箱で、2時間保温しました。
写真3が、追加加熱した焼き芋で、写真4、がその断面です。
追加加熱で、甘さが少し増したように感じられましたが、羊羹焼き芋のように、表面に蜜はでませんでした。
元祖つくば石焼き芋屋とゆはらの石焼き芋を比べると、ゆはらの焼き芋は、水分が、飛んで、皮に皺がよっています。おそらく、水分を飛ばす段階で、温度が100度を超えて、βアミラーゼが失活したのではないかと思われます。
という訳で、追加加熱の効果は、極めて限定的でした。
- 釣り師・松村寛プロの石焼き芋「やきいもゆはら」2020
https://ameblo.jp/sougousenryaku/entry-12643402018.html