極上の焼き芋の焼き方(113)市販の焼き芋の研究(11)ゆはら

市販の焼き芋の研究(10)ゆはら

ゆはらは、阿見町にある焼き芋屋です。

茨城県内の焼き芋は、JAしおさいなめかたのある行方市、ぽてとかいつかのあるかすみがうら市が、ブランドとしては、浸透していますが、実は、阿見町にも、多数の焼き芋屋があります。

行方市かすみがうら市はチームプレイ型に対して、阿見町は、個人プレイ型だと考えると状況がわかると思います。

ゆはらの他に、つぼやきいも奥田、焼き芋となりの台所、焼き芋紅優甘(五島うどんバラモン店内)、芋けい、中島農園があります。

つくば市内にある焼き芋専門店は、元祖つくば石焼き芋屋とぽてとかいつかの2店舗だけですから、人口比で考えれば、驚異的な数です。

阿見町人口4.8万人、店舗数6=>0.8万人/1店舗

つくば市人口24万人、店舗数2、=>12万人/1店舗

12/0.8=15

今回は、ネットで評価の高かったゆはらで、焼き芋を購入してみました。

ゆはらは、釣り師の松村寛氏が経営する焼き芋屋で、冬季のみの営業です。

松村寛氏は、退職してバスフィッシングのガイドを始めて、焼き芋を売って生計を立てているそうです。

やきいもを焼く機械は、「とんちゃん日記」に詳しくのっているので、ここでは、省略しますが、石焼き芋の機械です。

焼き芋は1袋500円で、一袋に4から6本の焼き芋が入っています。

購入したものは、S(70~80g)サイズが5本入っていました。

焼き芋の価格の例は以下です。

元祖つくば石焼き芋屋と比べると、お得感がありますが、阿見町や、かすみがうら市の焼き芋屋の価格と比べれば、平均と思われます。

  • 中島農園(阿見町)焼き芋 100gあたり80円

  • 焼き芋館 直売所(かすみがうら市) Mサイズ 150円

  • 元祖つくば石焼き芋屋(つくば市) 100g180円 Mサイズ500円

  • ぽてとかいつか(通販)100g180円

  • 壺みついも(HANZAWA、東京都)Mサイズ750円

写真1が、焼き芋です。

表面に蜜が出ていますが、量は少ないです。

写真2が、焼き芋の断面です。

焼き芋のサイズが小さいと、均一に加熱することが容易になります。

また、ペクチン軟化に要する時間を、短くできます。

食べてみた感じでは、甘さは、石焼き芋の水準には達していますが、更に、糖化が出来そうに思われました。

元祖つくば石焼き芋屋でも、説明しましたが、石焼き芋は、つぼ焼き芋に比べ、弱火が苦手です。

長時間加熱すると水分が飛んで、焦げ安くなります。

元祖つくば石焼き芋屋と同じように、焼き芋を170度で60分追加加熱し、保温箱で、2時間保温しました。

写真3が、追加加熱した焼き芋で、写真4、がその断面です。

追加加熱で、甘さが少し増したように感じられましたが、羊羹焼き芋のように、表面に蜜はでませんでした。

元祖つくば石焼き芋屋とゆはらの石焼き芋を比べると、ゆはらの焼き芋は、水分が、飛んで、皮に皺がよっています。おそらく、水分を飛ばす段階で、温度が100度を超えて、βアミラーゼが失活したのではないかと思われます。

という訳で、追加加熱の効果は、極めて限定的でした。

  • 釣り師・松村寛プロの石焼き芋「やきいもゆはら」2020

https://ameblo.jp/sougousenryaku/entry-12643402018.html

https://ameblo.jp/sougousenryaku/entry-12713156504.html

  • 究極の焼き芋・紅はるか、今期の最終日にいただけました やきいも ゆはら@茨城県阿見町 [ 茨城県] とんちゃん日記

https://onhome.blog.ss-blog.jp/2021-05-09

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写真1 焼き芋

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写真2 焼き芋(断面)

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写真3 焼き芋(左:もと、右:追加加熱)

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写真4 焼き芋(断面)(左:もと、右:追加加熱)