2021年11月19日の月食

2021年11月19日は、月食だったので、月の撮影にチャレンジしてみました。

予想では、光量が、大きく変化するので、上手く撮影できないと思いましたが、結果もその通りになりました。

もう一つの失敗の原因は、雲です。

今回の雲は、月が、全く見えなくなる瞬間は少なかったですが、薄い雲が、ずっとかかっていました。

次の撮影では、例えば、「ISO 400-800、シャッター速度1/250 sec 、絞り f/5.6.-f/11」がよいなどと書かれている場合があります。こうした表記は、満月が多く、今回の月食のように、最大98%が隠れる場合には、使えません。

カメラは、マニュアルモードを使うことが原則です。これは、自動露光の18%のグレーを基準とする意味がないので、当然になります。

薄い雲がかかっていると、とって出しのJpegで、適正露光を判断するのは難しいです。

写真1、2、3は、m4/3の300㎜などで、換算600mmで撮影しています。縦横半分程度のサイズにトリミングしています。

写真1は、まともに写っていませんが、肉眼でみえる月の姿は、これに、近かったです。

これは、明軽い部分が白飛びしています。

写真2は、写真1より、シャッター速度が短くなっています。白飛びは、していませんが、もやがかかっています。

写真3は、月食が回復して、月がかなり見えてきています。もやは、依然としてかかっていますが、ここまで明るくなると、それなりに、月がはっきり見えます。

写真4と写真5は、コンデジ、P610で換算1440㎜で撮影しています。写真は、少しだけトリミングしています。

写真4は、シーン選択で、月の撮影を選んでいます。この程度、月が見えていれば撮影できます。

しかし、写真2のように、月が見えている部分が減って、光量が減少すると撮影できなくなります。

つまり、このカメラは、次が簡単に撮影できることをセールスポイントにしていますが、月食の撮影にむいていません。

写真5は、月食の近くを、飛行機がとおりすぎた場面です。ISO1000なので、ノイズが多いです。元の画像は、RAWでなく、Jpegであまり編集できませんでした。

これは、合成写真では、ありませんが、合成写真の方が簡単そうです。

まとめます。

靄がかかると、頑張っても、クリアな、月食の写真はとれません。

また、月食の大きさが変わると、光量も変換するため、適正な露光量を設定することは、かなり困難です。

 

 

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写真1

 

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写真2

 

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写真3

 

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写真4

 

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写真5

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