メタバースとマルチワールド(1)マルチワールド

マルチワールド

 

ザッカーバーグが、フェイスブックの社名を、メタに変えました。 マスコミでは、社名とロゴが問題になっていますが、問題の本質は、ザッカーバーグが、メタで何をするか、何をしたら勝算があると考えているかです。 もちろん、この点は、トップシークレットの企業秘密ですから、部分的な情報しか外には、漏れません。しかし、IT技術は、現在の技術の延長にありますから、ジグソーパズルでいう、ピースは、転がっています。 あとは、ピースを組み立てて、欠けているところ、つまり、これから、埋める予定の技術を想像する作業を行えば、メタバースで、何ができるのかが推定できます。

今回は、この作業に、チャレンジしてみます。

タイトルには、マルチワールドをつけました。これは、統計的な世界観です。 サイコロを振れば、特定の目が出ますが、その目は、決まっていません。

1の目のでるワールド

2の目のでるワールド

3の目のでるワールド

4の目のでるワールド

5の目のでるワールド

6の目のでるワールド

があります。

実現して、観測可能なワールドは、このマルチワールドのうちの1つにしか過ぎません。

こうしたマルチワールドの世界観は、地球温暖化の世界観でもあります。 将来は、プラスZ度の気温上昇になるとして、Zの値は、シナリオによって異なります。つまり、シナリオの数だけ、マルチワールドがあります。

未来予測とは、占いではなく、マルチワールドから、どの世界を選択するのかという意思決定の問題になります。

リアルワールドでは、実現するワールド、観測可能なワールドは1つしかありません。

しかし、メタバースでは、温暖化のシミュレーションと同じように、マルチワールドを作成することができます。これは、ロールプレーイングゲームの世界観でもあります。

人間が、生きることは、脳に、信号が送られ、それに対して、レスポンスをする反応の繰り返しです。

映画やゲームの世界では、現在は、視覚と聴覚が、このレスポンス反応に含まれていませんが、脳に電気信号を与えることで、嗅覚、味覚、触覚も、今後、カバーされる可能性があります。

その場合には、脳に対する信号系の反応としては、リアルワールドとメタバースは、区別できなくなります。

もちろん、栄養をとり、酸素を吸入する生存のための最低条件は、リアルワールドでしか実現できませんが、映画を見て感動するレベルの脳に対する信号系の反応としては、区別できません。

映画のワールドは1つだけです。

ゲームは、部分的に、マルチワールドを実現しています。

しかし、社会通念上は、映画やゲームのワールドは、リアルワールドと切り離されたものとして理解されています。

これは、ゲーム脳と言った用語にも現れています。

しかし、筆者は、この区別はできないと考えます。

というのは、メタバースは、メタバースとリアルワールドの間を、行き来することで、効果が上がると考えるからです。

次回以降、テーマを決めて、テーマについて、メタバースで何ができるか考えてみます。

 

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