「How to Photograph in Fog」では、霧の撮影について、次のようなコメントをしています。
-
露光:霧を軽くするためには、露出オーバーにする。
-
焦点:マニュアルフォーカスが最善。霧はコントラストがほとんどないため、コントラストのオートフォーカスは機能しない。(書いてないが、位相差も難しいでしょう。)
-
シャッター速度:シャッタースピードを速くすると、テクスチャが滑らかになりすぎるのを防げる。逆に、テクスチャが滑らかにするには、より長いシャッター速度を使用。
-
画角:広角レンズがお勧め。
-
現像:コントラストを強くしない。
ところで、風景写真の撮り方の本をみていたら、プロの写真家で、霧の発生装置を持参して、レンズの前で、人工的に霧を発生させて、霧のシーンを撮影している人がいます。これには、驚きました。
実際に、自然の霧は、平地部では、あまり発生しませんので、人工霧のアイデアは、有効です。
そこで、写真1では、レンズの前に、ドライアイスを置いて撮影してみました。
結果は、失敗です。写真1の手前の白い部分が、ドライアイスです。失敗の理由は、ドライアイスの煙は、冷たいので、下にたまります。これをレンズの前に持ってくることは、難しいです。フィルターの上に、ドライアイスを置くなど、配置に工夫が必要です。
写真2は、以前にも説明したローパスを使った霧の表現です。
この方法では、テクスチャが滑らかになりすぎます。
2021/05/19
検索をかけたら、霧に関係して、G’MICには、Details に Dcp dehazeがあります。
しかし、これは、ヘイズ処理で、霧を除去するフィルターでした。
dehazeは、 To remove the haze from の意味で、hazeは、霧やもやをさします。
darktableのヘイズ処理とは、アルゴリズムが、一部、異なるようで、写真3と写真4のような白っぽい画像を作ることができますが、霧にはなりません。
というわけで、フィルター処理では、テクスチャが滑らかになりすぎない霧を作ることは困難です。
あとは、霧を書き込む方法しかありません。
次回は、GimpとKritaの書き込みを検討してみます。
-
How to Photograph in Fog
https://www.cewe.co.uk/blog/tips-tricks/how-to-photograph-in-fog.html
-
PIXLS.US Blog - G’MIC 2.0
https://discuss.pixls.us/t/pixls-us-blog-gmic-2-0/4402
前の記事
次の記事