お菓子の家・グリムの森(栃木県下野市)~つくば市とその周辺の風景写真案内(584)

お菓子の家・グリムの森(栃木県下野市

お菓子の家は、グリムの森にある喫茶店です。

お菓子の家は、茶色のドーム型の建物で、グリム童話ヘンゼルとグレーテル」に登場する魔女が住んでいるお菓子の家のチョコレートケーキ色をイメージしたそうです。(注1)

 

お菓子の家、Haus der Süßigkeiten (House of Sweets)で、検索をかけると、House of Sweetsは、お菓子さんの店名に多く、チョコレート、アイスクリーム、キャンディを売っています。検索をかけると、スイーツの写真は、出てきますが、建物にこだわったところはありません。

つまり、建物より食べ物に関心がある場合が多いので、お菓子の家の建物にこだわるのは、かなり変わった視点です。

グリムの森には、喫茶店が2軒あります。

1軒は、図1のグリムの館の2階にあるCafe Pauseです。

もう1軒が、お菓子の家です。

Cafe Pauseは、2013年9月には、休業していました。それ以前の記録は、グリムニュースにはないので、不明です。

2013/10/06-2016/04/30の間に、Cafe Pauseに入っていた企業は、撤退してしまいます。

このあと、グリムの館は、企業の募集をかけます。

2016/08/18-2018/12/31の間は、 月曜日から土曜日「Glück Walt」が、ランチメニューを、日曜日は、「風」が、カフェメニューを提供しています。このあと、「Glück Walt」は、撤退しています。

2018/04/01-2020/12/25の間は、 土曜日・日曜日に、「風」が、カフェメニューを提供しています。

2020/12/26-2021/05/30の間は、コロナウイルスのため、 「風」は、休業しています。

2021/05/31から、「風」は、営業を再開しています。

 

お菓子の家は、2018/04/30 に、オープンしています。

2020/12/27までは、「Magic kitchen お菓子の家」が、火曜日定休日を除く、毎日、営業していました。

主なメニューは、パンケーキとランチです。

そのあと「Magic kitchen お菓子の家」は撤退して、企業を募集します。

2021/11/03からは、 マツガミネコーヒービルヂング103が、営業しています。103は3号店の意味です。

主なメニューは、パンケーキ、ソフトクリーム、ランチです。

 

2018/4/30のお菓子の家の オープン時には、Cafe Pauseからは、「Glück Walt」は撤退して、Cafe Pauseは、「風」による週2日の営業になっています。

これをみると、お菓子の家の集客計画は、甘かったと思われます。

 

写真1が、Cafe Pauseです。

写真2が、Cafe Pauseとギャラリーです。

図1より、図書コーナーの面積が、減って、Cafe Pauseの面積が増えています。

写真3と写真4が、お菓子の家です。チョコレート色ですが、絵本に出てくる三角屋根に、煙突のついたお菓子の家のデザインではありません。

写真5は、開店お祝いの花です。

写真6が、お菓子の家の内装です。お菓子の家は、2階建てで、この写真は、2階から撮影しています。

テーブルの上に、見えるお菓子は、クッキーです。

風景写真として評価すると、お菓子の家には、グリムの館とのデザイン上の共通点は、見つかりません。

すくなくとも、ドイツの伝統的な街並みに入れれば、浮き上がってしまいます。

 

つくば市つくばセンタービルの改修問題を、以下で取り上げています。

つくばセンタービル(3)アイアイモール~つくば市とその周辺の風景写真案内(556) 2021/01/12

つくばセンタービル(2)吾妻交流センター(旧吾妻公民館)~つくば市とその周辺の風景写真案内(555) 2021/10/11

改修案の是非は問題になって、設計者の磯崎新氏に意見を聞くということになっています。

 

グリムの館を設計した故黒川紀章氏は、2007年に亡くなっていますので、意見を聞くことはできませでしたが、筆者には、お菓子の家の設計は、グリムの館・グリムの森のイメージにあうとは思われません。

レッティンゲン庁舎のように、ドイツにある建築のデザインを模倣した方が、よかったと感じます。

 

このブログでは、伊藤邦衛氏が設計した、オランダのアムステルダム駅を模した建物があるさくら交通公園も紹介しています。

さくら交通公園~つくば市とその周辺の風景写真案内(36) 2020/05/07

古い建物を模すと、ノスタルジックになります。

注1:

初版本のお菓子の家は「森の中で屋根がケーキ、壁がパン、窓が砂糖で作られた小さな家を見つけた」というものです。

大野寿子氏によれば、当初、グリムは、「屋根はパンケーキで葺いてあり、梁はシナモンでできているというあおの小さな砂糖の家」をイメージしていたようです。

いずれにしても、チョコレートケーキの出典では、ありません。

出典に、従うか、絵本で流通しているイメージを使うかであれば、チョコレートケーキには、ならないと思われます。

 


Cafe Pause

2013/10/06-2016/04/30 Cafe Pause営業

2016/08/18-2018/12/31 月曜日から土曜日「Glück Walt」ランチメニュー 2016/08/18-2018/03/31 日曜日「風」カフェメニュー

2018/04/01-2020/12/25 土曜日・日曜日「風」カフェメニュー

2020/12/26-2021/05/30 「風」休業

2021/05/31- 「風」営業再開

 

お菓子の家 2018/4/30 オープン

2018/4/30-2020/12/27  「Magic kitchen お菓子の家」11:00~17:00(火曜日定休日)

2021/11/03- マツガミネコーヒービルヂング103


 

 

 

  • BESSドームが「お菓子の家」に!? 2017/12/25 BRESS

https://tochigi.bess.jp/blog/diary/20171225_106228.html

  • 「お菓子の家」がオープンしました(4/30)2018/04/30 グリムニュース 

https://www.grimm-no.net/news/2018/04/30/%E3%80%8C%E3%81%8A%E8%8F%93%E5%AD%90%E3%81%AE%E5%AE%B6%E3%80%8D%E3%81%8C%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%B3%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%EF%BC%884-30%EF%BC%89/

  • 11/3“お菓子の家”営業再開します(10/29)2021/10/29 グリムニュース 

https://www.grimm-no.net/news/2021/10/29/11-3%e3%81%8a%e8%8f%93%e5%ad%90%e3%81%ae%e5%ae%b6%e5%96%b6%e6%a5%ad%e5%86%8d%e9%96%8b%e3%81%97%e3%81%be%e3%81%99%ef%bc%8810-29%ef%bc%89/

 

f:id:computer_philosopher:20211108230903j:plain

図1 グリムの館2階平面図(下野市のHPから)

 

 

f:id:computer_philosopher:20211108231309j:plain

写真1 Cafe Pause

 

 

f:id:computer_philosopher:20211108231419j:plain

写真2 Cafe Pauseとギャラリー

 

f:id:computer_philosopher:20211108231440j:plain

写真3 お菓子の家

 

f:id:computer_philosopher:20211108231458j:plain

写真4 お菓子の家

 

f:id:computer_philosopher:20211108231521j:plain

写真5 お菓子の家

 

 

f:id:computer_philosopher:20211108231548j:plain

写真6 お菓子の家

 

前の記事

グリムの森・グリムの館(栃木県下野市)~つくば市とその周辺の風景写真案内(583) 2021/11/08