秋の写真を撮る(3)雲場池の研究(標準~広角側)

雲場池は軽井沢にある池で、町内では、紅葉の名所ということになっています。

雲場池のトラベル写真を元に、秋の写真を考えてみます。

これば、トラベル写真なので、日の出、日没のゴールデンアワーではなく、昼前後の写真になります。

今回の画角は、換算24㎜です。一昔前のキットズームレンズは、換算28㎜が広角端の画角でしたが、現在では、換算24㎜が広角端の画角になっているので、ほとんどのカメラで撮影できる画角です。

F値は、F8に設定しています。

雲場池は、南北に細長い池で、入り口は、南と北の端にありますが、軽井沢駅に近い、南側の入り口がよく使われます。南側の入口には、駐輪場があり、軽井沢駅からの、レンタサイクルで、訪れる人もいます。

パンフレットの表紙に、雲場池の紅葉の写真が使われています。ゴールデンアワーではなく、昼間の写真ですが、空は、かなりの雲で覆われています。これは、快晴は、風景写真に向いていないという鉄則に合っています。

今回の撮影日は、雲の多い晴の日でした。

雲は、多すぎて、光量は不足に思われました。

今回のポイントは構図です。

写真では、3分割構図がよいと言われますが、今回の風景写真には、当てはまらないと思います。

写真1と写真2は、雲場池の南の端から、北側と向いて撮影しています。

どちらも、一見すると似た構図ですが、写真1にある遠景の山が、写真2にはありません。

写真1では、左右の失失点と遠近線が確認できますが。写真2では、左側だけです。

風景写真では、遠近法と近景、中景、遠景があれば、構図は強力になります。

写真3は、紅葉の色は綺麗ですが、近景と中景だけで、遠景はありません。また、遠近法にはのっていません。

雲場池で、紅葉の色がきれいな部分は、写真1,写真2の南端(下流端)ではなく、中流の部分です。池の周りを、遊歩道が1周していますので、池を周遊しながら、写真を撮る人が多いです。

しかしながら、遠近法が成立し、近景、中景、遠景がそろう撮影スポットは、南端だけです。

秋の写真なので、紅葉の色に、注意が行きがちですが、葉の色が、RAW現像で、多少なりとも修正が効きますが、構図はトリミング以外には、処理の仕様がありません。

ですから、秋の写真でも、第1には、構図に注目すべきと考えます。

 

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写真1

 

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写真2

 

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写真3

 

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