カラーキャリブレーションの不調(1)

今回は、恐らく、カラーキャリブレーションには、バグがあるらしいという話題です。

写真1は、芝生の上に座っている犬です。犬の毛色は、白と、黒とタン(茶)です。タンは、顔にはありますが、それを除けば、毛色は白と黒です。写真1は、カメラの自動WBを使っています。

写真2は、同じ画像を、カラーキャリブレーションで処理した場合です。白い毛が、緑になっています。

いろいろと調整しても、白い毛が白くなりません。結局、写真5のような描画マスクをつくって、犬と周囲風景を別々に色調整することで、写真6を得ています。えらく、時間がかかりました。

実は、写真6を作ったあとで、カメラのホワイトバランスを確かめるために、写真1を表示しました。そして、写真1では、白い毛の色は、白で問題がないことに気づきました。

写真3は、写真1のホワイトとバランスの設定です。写真1では、色温度は4168Kになっています。

そこで、ホワイトバランスをスルーに設定しなおして、カラーキャリブレーションの光源をdaylightに、色温度を4168Kに設定してみました。

写真4がその結果です。ここでは、色温度は4167K になっていますが、間違いではありません。数字を4168と入力すると、表示される値は、4617になります。この程度の違いは問題ではないと思います。

写真4の左が、カメラのWBを使った場合です。右が、カラーキャリブレーションの光源をdaylightに、色温度を4168Kに設定した結果です。

カラーキャリブレーションの色は、カメラの色に一致しません。

結論。

カラーキャリブレーションが、白の色設定を失敗することがあります。

この場合には、カメラのWBを使う方が無難と思われました。

 

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写真1

 

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写真2

 

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写真3

 

 

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写真4

 

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写真5

 

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写真6

 

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