darktableの人気度 - computer_philosopher’s diary

pixls.usの「Free Software Projects」というページに、フリーの写真関連のソフトウェア・プロジェクトが、リストされています。

ソフトウェアは、「Raw Processing」、「Pixel Editing」、「View, Sort, and Manage」、「Web Galleries」、「Camera Utilities」、「Color and Profiling」、「Other」の７つに区分されています。

このうち、「Other」は、Magic Lantern、Blender 、exiftool など、おたくカメラ検定にでも出てきそうな強者(つわもの)がそろっています。

ここでは、「Raw Processing」、「Pixel Editing」、「View, Sort, and Manage」のトップ３分野を紹介します。

もとのリストには、順位の番号はついていませんが、ここでは、説明しやすいように便宜的に番号をふりました。

番号の小さい、リスト上の方が、ポピュラーと思われます。

動作するOSの略号の意味は以下です。

U:Unix、W:Windows、M:Mac OS、A:Andoroid。

2021年時点のフリーのRAW編集ソフトの御三家は、１．のdarktable、２．のRawTherapee、３．のGIMP（＋UFRaw)と思われます。

４．のPhotivoは古くからあるソフトです。昔、インストールしてみて、ノイズが多いような気がして、使うのを止めました。最近は、改善されているかも知れません。2020年11月19日が最新版です。

５．のFilmulatorは、2021年3月6日に、version0.11.1が出ています。

６．のPhotoflowhは、2017 年8月8日に、version 0.2.8が出ています。

以上の２つは、バージョン番号からしても、まだ、試作レベルとおもわれます。

７．のLightzoneは2005年に発売された商用ソフトウェアで、2011年に開発が中止されます。2013年に、フリーソフトとして、再出発しますが、ダウンロードには、登録が必要でした。2020年6月10日からは、登録は不要になり、2021年4月26日には、最新版の4.2.3が、リリースされています。ただし、正式サイトからのダウンロードはリンクを探すのが、容易ではなく、他のサイトからダウンロードした方が簡単です。このあたりが、人気がない理由と思われます。

フリーのフルスペックのRAW編集ソフトは、1．２．3．４．７．になります。

というわけで、日本国内では、あまり、２．のRawTherapee、３．のGIMP（＋UFRaw)より、人気のない１．のdarktableですが、英語圏での評価は、1番人気です。

「Pixel Editing」の１．のGIMPと２．Kritaは、コンセプトが違いますので、両方インストールしても使い分けができます。写真編集としてが、GIMPが、Photoshopに近いと言われていますので、GIMPの1位も不動でしょう。GIMPは、長い間、内部処理が、RGB8ビットであるという問題を抱えていましたが、2年前の2.10から、この問題を解消しています。最新版は、2021年9月18日の2.10.28です。

GIMP v.3が、アナウンスされていますが、まだ、リリースされていません、開発版は、2.99.6（2021/05/8）です。操作方法が変更になるので、筆者は、v.3を待っています。

https://www.gimp.org/downloads/devel/

９．Sirilは、天体写真に特化しています。

Inkscapeは、線画が中心なのでここには、入っていませんが、使えることがあります。

また、マイクロソフトのImage Composite Editorは、配布中止になってしまったので、載っていませんが、合成写真をつくるのであれば、４．より強力でした。

「View, Sort, and Manage」は、１．のDigikamが、突出しています。

眺めてみると、面白いリストです。