新聞を読んでいると、企業Aが、新しくAIを使ったサービスを始めたというタイプの記事をよく見かけます。こうした記事は、読むとストレスになるので、できるだけ読まないようにしています。ストレスになるというのは、こうした記事は、読んでも理解できないからです。推理小説で言えば、殺人事件が起こって、犯人がわからないような状況です。
どうして、理解できないのと自問してみたところ、これは5W 1Hの問題ではないかと気が付きました。5W 1Hは、新聞記事を書くことに、必ず、入れなければならない要素です。
コンピュータは、次のステップを踏みます。
入力=>処理=>出力
IT関連の記事では、この3つが明記されることが必須です。それから、科学の記事であれば、Something newが何か、類似のシステムとどこが違うか、どこが改良されているかを書く必要もあります。
つまり、ITの記事には、IT独特の5W 1Hがあると考えられます。
ここでは、最初の5W 1Hの提案として、上記の3ステップと新規性をまず、取り上げました。
さらに、複雑なシステムであれば、クラウドをどこに入れるか、共用データをどう扱うか、モジュール構成をどうするか、エラー対策をどこまで考えるかなど、追加すべきものも多いでしょう。
インタラクティブなシステムは、3ステップには、馴染まない気もします。
5W 1Hには、データだけでなく、処理が含まれます。プリミイティブなアルゴリズムは含まれています。これも、普通の5W 1Hとは、異質です。
5W 1Hの世界観は、静的です。ITのサービスは、動的で、バージョンアップを繰り返します。
1)現在、達成している出力
2)近い将来、達成しる予定の出力
3)将来の方向性、最終的な目的
目的や、方向性の記載です。
デープな意味の3)は企業秘密ですが、ITサービスが、常に未完成で、動的であれば、目的の記載も、5W 1Hには、必須でしょう。
アジャイルという単語が最近よく用いられますが、場面で用法に差が大きく、気になっています。
目的の典型例は、大航海時代の船乗りで、香料の入手が目的だったと言われていますが、辿り着いたところは、バラバラです。つまり、出力の多様性は半端ではありません。3ステップは次です。
資金を集める=>航海する=>貴重な産物を持ち帰る
ここまで、分散の大きなITがあるかわかりませんが、ニューラルネットワークであれば、似たような状況にも思われます。
この5W 1Hの検討自体も、動的です。Version 0.5とでも書きたいところですが、今回は(1)をつけることにします。
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