ダークルームのボトルパネル~darktable3.6読本(15)

ダークルームのメイン画面とその下のフィルムストリップパネルの間に、アイコンが並んでいます。この部分は、ボトムパネルと呼ばれます。

 

アイコンと機能の関連は、使ってみれば、だいたいわかります。

特に、ボトルパネルの右に並んだアイコンは、表示に関連するもので、画像を編集しませんので、使ってみることがお薦めです。

 

写真1が、左のボトムパネルで、写真2が、右のボトムパネルです。

説明用に、左から右へ番号を振ってあります。以下は、番号のアイコンに対する説明です。

 

1)プリセット

モジュールプリセットのクイックアクセスメニュー。このメニューの内容は、「クイックプリセットリストの管理…」を選択することで管理できます。

 

2)スタイル

スタイルのクイックアクセスメニュー。

 

3)2番目のダークルームウィンドウ

マルチモニター設定の場合、ユーザーが別の画面に2番目の画像を表示できるようにします。

 

4)フォーカスピーキング

フォーカスピーキングモードのON/OFF。

 

5)色の評価

ISO12646色評価ビューのON/OFF。簡単に言えば、白い額をつけて、色を正確に評価します。

 

6)RAWの露出過度の警告

RAWの露出オーバーインジケーターのON/OFF。(右クリックでオプションを表示します)。

 

7)クリッピング警告

クリッピング警告のON/OFF。(右クリックでオプションを表示します)。

 

8)ソフトプルーフ

ソフトプルーフオーバーレイのON/OFF。(右クリックでオプションを表示します)。

選択したカラープロファイルを使用してレンダリングされた画像を表示します。

ソフトプルーフィングのカラープロファイルは、通常プリンターによって提供されるか、プリンターのプロファイリング中に生成されます。

 

9)色域チェック

色域チェックを切り替えます(右クリックでオプションを表示します)。

 

10)色付き線のオーバーレイ

画像に線を重ねるモード(マスク、トリミングガイドなど)の色を設定します。

 

写真3は、補足です。写真2の右のボトルパネルのアイコンは、トグル・スイッチになっています。スイッチは、原則、ダークルーム内で有効です。例えば、クリッピング警告

をONにして、ダークルームを抜けて、ライトテーブルに移動し、更に別の画像を選んで、ダークルームに移行すると、クリッピング警告のONは保存されています。しかし、クリッピング警告は、ライトテーブルでは機能しません。

例外はフォーカスピーキングで、写真2の4と同じアイコンが、写真3のライトテーブルにもあります。写真3に見るように、フォーカスピーキングは、ライトテーブルでも有効で、ライトテーブルでも、ON/OFFを変更出来ます。

 

f:id:computer_philosopher:20210910231433j:plain

写真1 左のボトムパネル

 

f:id:computer_philosopher:20210910231453j:plain

写真2 右のボトムパネル

f:id:computer_philosopher:20210910231608j:plain

写真3 ライトテーブルのフォーカスピーキング

 

前の記事

カラーキャリブレーション(2)~darktable3.6読本(14) 2021/09/10