万博記念公園駅 ~つくば市とその周辺の風景写真案内(525)

万博記念公園駅

つくば市内にある駅舎で、建築としてのデザインが、一番優れているのは、伊藤邦衛の設計したさくら交通公園管理棟です。しかし、これは、公園内にあり、鉄道はありません。

つくばエクスプレスの駅で、つくば市内にあるものは以下の4駅です。

 

つくば駅は、地下鉄のような地下駅で、駅舎はありません。

つくば駅の設計は、「アールビー都市建築設計+エルティディ」です。

つくば駅を除く、3つの駅は、「交建設計」が設計しています。「交建設計」は、駅舎の設計が、専門で、つくばエクスプレスでは、秋葉原駅も設計しています。

つくばエクスプレスの開業は2005年8月24日で、駅舎はすべて、2005年の竣工です。

駅舎は、ホームと一体型の場合と、ホームと分離型の場合があります。つくばエクスプレスの駅舎は、ホームと一体型が多く、細長い駅舎が多く、写真撮影で、全景を入れることは、困難です。

写真1が、万博記念公園駅ですが、駅舎の手前がフレームから、切れています。つくばエクスプレスの線路は、高架か、地下になりますが、ここは、高架です。駅舎は、実用的な範囲で、コストをあまりかけずに、手堅くまとめたデザインです。

このデザインに、不満な点は、次の2つです。

第1は、「 交建設計」のHPを見るとデザインのコンセプトがかかれていて、写真1のロータリー側と、反対側から見た駅舎の写真がのっています。しかし、その写真は、2005年のもので、現在は、周辺にビルが建って、景観がかわっています。つまり、設計時に意図した景観とは、異なっています。ロータリーと反対側の景観は、「未来を視る ~つくば市とその周辺の風景写真案内(524)」でも、見られますが、要するに、分断されています。設計時に、こうした点を配慮したとは思えません。将来の変化なので、完全に配慮はできませんが、もう少し、工夫できないかという気もします。

第2は、「未来を視る」と駅舎は、同じ2005年に、移設または、建築されながら、「未来を視る」と駅舎には、デザイン上の関連が見られない点です。設計段階では、調整がなかったと思われるので、設計事務所の課題ではないのかも知れませんが、奇異に見えます。

駅舎に関連して、過去に、次のような記事を書いています。

東京駅(東京都)~つくば市とその周辺の風景写真案内(415) 2021/05/24

軽井沢駅(長野県軽井沢町)~つくば市とその周辺の風景写真案内(267) 2020/12/25

つくば駅~つくば市とその周辺の風景写真案内(37) 2020/05/08

さくら交通公園~つくば市とその周辺の風景写真案内(36) 2020/05/07

ひたち野うしく駅(牛久市)~つくば市とその周辺の風景写真案内(280) 2021/01/08

 

https://www.koken-archi.co.jp/works/station/w002038/

 

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写真1 つくばエクスプレス 万博記念公園駅

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未来を視る ~つくば市とその周辺の風景写真案内(524) 2021/09/10