ピクセル・パイプライン~darktable3.6読本(8)

今回は、パイプラインの説明です。一度にひとつずつ、混乱しやすいところを説明します。

ピクセル・パイプラインは、モジュールを実行する順序です。コンピュータ用語で、ひとつのモジュールは、「入力ー>処理ー>出力」で構成されます。2つのモジュールをつなげて実行する場合には、「入力1ー>処理1ー>出力1=入力2ー>処理2ー>出力2」と前のモジュールの出力を次のモジュールの入力にあてます。

ピクセル・パイプラインは、実際の画像処理の順番と編集操作の順番を、独立にします。こうすると、モジュールを使用した順番に関わらず、同じ編集結果が得られます。

 

ピクセル・パイプラインは、darktable2では、固定でしたが、darktable3になって、ワークフローが分離したため、ワークフロー毎に、最適なピクセル・パイプラインが設定されています。

また、推奨されませんが、CNTL+SHIT+マウスドラッグで、ピクセル・パイプラインの変更も可能です。

 

ピクセル・パイプラインの解説では、darktable2の説明は古いので、darktable3.4か3.6の説明を参考にしてください。

 

ピクセル・パイプラインは、右パネルのモジュールグループが、電源アイコンのところにあります。

 

写真1の赤い丸の部分です。このアイコンはスイッチになっていて、ONにすれは、現在有効になっているモジュールを、OFFにすれば、ワークフローで使われる全モジュールのピクセル・パイプラインが表示されます。ピクセル・パイプラインの順番は、履歴と同じで下から上になります。なお、履歴は、圧縮しても、ピクセル・パイプラインの順番ではありません。

 

最後に、注意です。ワークフローの設定は、プリファレンスで行います。

写真2のように、右パネルの右上のハンバーガーアイコンをマウスの左ボタンでクリックするとワークフローのメニューが出てきます。このメニューは、モジュールグループをワークフローに合わせて、変更するためのもので、ピクセル・パイプラインとは関係ありません。

また、モジュールグループの表示にない、モジュールは、search module窓で検査すれば、簡単にみつかります。単語の部分検索もできます。

 

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写真1 ピクセル・パイプライン

 

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写真2 モジュール・グループの設定

 

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