XMPファイルの命名規則

pixls.usでは、サンプル用のRAWファイルとXMPファイルをアップして、darktableの編集例について、議論がなされています。

このRAWとXMPの関係について、うすうすこんなだろうと思っている人は多いとおもいます。

一番簡単な例は次です。

XXX.DNG --- RAW ファイル

XXX.DNG.xmp      --- xmpファイル

darktableでは、もとのRAWファイルは変更せずに、編集作業はすべて、xmpファイルに保存されます。この例のように、RAWファイルが1つ、xmpファイルが1つの場合は簡単です。

今回の問題は、1つのRAWファイルに対して、複数のxmpファイルがある場合の命名規則をよく理解することです。

darktableのライトルームで、duplicateを使って、xmpファイルを作ることができます。

この場合には、xmpファイルの命名規則を気にする必要はありません。

恐らく、次のようになっていると想像できます。

XXX.DNG --- raw ファイル

XXX.DNG.xmp      --- xmpファイル1

XXX.DNG.1.xmp      --- xmpファイル2

このナンバーのつけ方は、ソフトで統一しておけば、どこにつけても構いません。

要は、RAWファイル名で、rawファイルとxmpファイルのマッチをしているのであれば、

RAWファイル名+番号+xmp

になっていればよいわけです。番号の振り方の規則は、フォルダーの中を確認すればよい訳です。

pixls.usのxmpの問題

今回は、pixls.usの「Help to improve skies using filmic and other modules」を例にとります。

ここでは、次のようなファイルをダウンロードできます。

  1. DSCF0262.RAF

  2. DSCF0262.RAF.xmp

  3. DSCF0262.RAF.xmp

  4. Help to improve skies using filmic and other modules._DSCF0262.RAF.xmp

  5. DSCF0262_01.RAF.xmp

  6. DSCF0262_01.RAF.xmp

  7. DSCF0262_03.RAF.xmp

  8. DSCF0262_10.RAF.xmp

  9. DSCF0262_11.RAF.xmp

  10. DSCF0262_15.RAF.xmp

  11. DSCF0262-tricky-sky-RawConvert.xmp

  12. DSCF0262Kopie.RAF.xmp

番号は、説明用に振ったものです。

「RAWファイル名+番号+xmp」の規則で考えれば、

DSCF0262_ZZ.RAFが、RAWファイル名で、ZZに番号が入る規則だとわかります。

ここでは、次の問題があります。

  • 同じ名前のxmpファイルが複数あります。

  • 番号は、通し番号でなく、飛んでいます。

  • 番号識別でないxmpファイル名があります。

今回の課題は、この場合の対処の仕方です。

同じ名前のxmpファイル

同じファイル名で、内容の違うxmpファイルは、リネームしないと、上書きされて、古いデータは消えてしまいます。

番号は、通し番号でなく、飛んでいる

全てのファイルの番号を連番に振りなおせば、OKだとは、予想されますが、ふりなおすのは面倒なので、連番でなくても構わなければ、そのままで手を抜きたいところです。

番号識別でないxmpファイル名

このファイル名は、恐らく、ダメそうですが、こうしたファイル名で、アップしている人がいるのであれば、ひょっとしたら使えるかもしれません。たとえば、マッチングをファイル名でなく、xmpファイルに書かれているRAWファイルでマッチングするように、プログラムが書かれている場合です。

次は、xmpファイルの一部ですが、 xmpMM:DerivedFrom="DSCF0262.RAF"と、xmpファイルに対するRAWファイル名のデータがあります。


<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <x:xmpmeta xmlns:x="adobe:ns:meta/" x:xmptk="XMP Core 4.4.0-Exiv2"> <rdf:RDF xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#"> <rdf:Description rdf:about="" xmlns:exif="http://ns.adobe.com/exif/1.0/" xmlns:xmp="http://ns.adobe.com/xap/1.0/" xmlns:xmpMM="http://ns.adobe.com/xap/1.0/mm/" xmlns:darktable="http://darktable.sf.net/" xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/" exif:DateTimeOriginal="2021:06:20 04:37:02" exif:GPSVersionID="2.2.0.0" exif:GPSLongitude="5,36.899414W" exif:GPSLatitude="43,31.459808N" xmp:Rating="0" xmpMM:DerivedFrom="DSCF0262.RAF" darktable:import_timestamp="1624294912" darktable:change_timestamp="1627324411" darktable:export_timestamp="1627324423" darktable:print_timestamp="-1" darktable:xmp_version="4" darktable:raw_params="0" darktable:auto_presets_applied="1" darktable:history_end="22" darktable:iop_order_version="0"


 

とりあえず、同じ名前のファイルは、のぞいて、次のファイルをフォルダーに入れて読み込んでみます。

 

  1. DSCF0262.RAF

  2. DSCF0262.RAF.xmp

  3. Help to improve skies using filmic and other modules._DSCF0262.RAF.xmp

  4. DSCF0262_01.RAF.xmp

  5. DSCF0262_03.RAF.xmp

  6. DSCF0262_10.RAF.xmp

  7. DSCF0262_11.RAF.xmp

  8. DSCF0262_15.RAF.xmp

  9. DSCF0262-tricky-sky-RawConvert.xmp

  10. DSCF0262Kopie.RAF.xmp

 

RAWファイルを除いて、9ファイルあります。

写真1は、ライトテーブルの表示です。

ここでは、赤四角で囲んだ6枚が表示されています。

つまり、次の6つのxmpです。

 

  1. DSCF0262.RAF.xmp

  2. DSCF0262_01.RAF.xmp

  3. DSCF0262_03.RAF.xmp

  4. DSCF0262_10.RAF.xmp

  5. DSCF0262_11.RAF.xmp

  6. DSCF0262_15.RAF.xmp

     

これから、zzを番号として、次が命名規則です。

連番である必要はありません。

フアイル名+”_zz"+RAF.xmp

写真2は、読み込み時のエラーで、LUT 3Dのcubeファイルのエラーです。cubeフアイルがマッチしなかったようです。

写真3は、darkroomです。問題は、表示を探したのですが、xmpファイル名を確認することができなかった点です。見落としている可能性はありますが、簡単に見つかるところに、表示はありませんでした。

次に、ファイル名をリネームしてみました。

DSCF0262-tricky-sky-RawConvert.xmp=>DSCF0262_23.RAF.xmp

DSCF0262Kopie.RAF.xmp=>DSCF0262_21.RAF.xmp

この結果、次が、全ファイル名です。

  1. DSCF0262.RAF

  2. DSCF0262.RAF.xmp

  3. Help to improve skies using filmic and other modules._DSCF0262.RAF.xmp

  4. DSCF0262_01.RAF.xmp

  5. DSCF0262_03.RAF.xmp

  6. DSCF0262_10.RAF.xmp

  7. DSCF0262_11.RAF.xmp

  8. DSCF0262_15.RAF.xmp

  9. DSCF0262_23.RAF.xmp

  10. DSCF0262_21.RAF.xmp

1.のRAWと命名規則外の3.を除くと、表示されるべき、画像数は8枚です。

写真4が、ライトルームの画像表示です。

確かに赤四角で囲んだ8枚が表示されています。

 

今回使った画像は、Creative Commonsです。pixls.usのサンプル画像には、CCと書かれているものと、そうでないものがあります。ブログのサンプルに使うには、CCが無難です。ダウンロードしたサンプルがCCか、否かがわからなくなるので、最近は、

DSCF0262.RAF => CC_DSCF0262.RAF

のように、リネームしてファイル名の先頭に、”CC_”をつけています。この場合には、xmpもリネームします。

DSCF0262_01.RAF.xmp => CC_DSCF0262_01.RAF.xmp

といった感じです。

xmpファイルの中の「 xmpMM:DerivedFrom="DSCF0262.RAF"」のファイル名は変更していませんが、いまのところ、これで、問題なく、RAW現像ができています。

 

  • Help to improve skies using filmic and other modules.

https://discuss.pixls.us/t/help-to-improve-skies-using-filmic-and-other-modules/26100/47

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写真1



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写真2

 

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写真3

 

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写真4

 

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