darktableの操作方法の習得は、マニュアルをざっと読んで、実際に操作し、疑問が出たら、マニュアルに戻ることが基本です。
この方法で、習得が困難な場合が、2つあります。
第1は、ワークフローの違いです。darktabke3.6では、この点は、整理され、設定で、ワークフローを選定すると、非推奨のモジュールは、表示されなくなりました。表示されませんが、必要であれば、検索して呼び出すことができます。
第2は、エラー表示です。
今回は、color calibrationのエラー表示を取り上げます。
写真1は、準備の設定preferenceです。Processing>auto-apply chromatic adaptation defaults>modernを設定しておきます。赤い四角のところです。
これで、シーン参照ワークフローと同じように、カラーキャリブレーションを使うワークフローが標準になります。
第1のエラーは、ホワイトバランスモジュールに関するものです。
写真2のように、color calibrationモジュールで、「white balance module error」が出ることがあります。
写真3は、ホワイトバランスモジュールです。「white balance applied twice」とエラーメッセージが出ています。
写真4は、ホワイトバランスモジュールで、ホワイトバランスの設定を無効にする方法です。赤い丸で囲んだアイコンのどちらかをクリックします。
写真5は、その結果です。エラーメッセージは消えています。
次は、CATのエラーです。
写真6は、CATのサブメニューで、illuminant のどれかを選択します。
写真7は、illuminantに、D(daylight)を選んでいます。CCT:2850K(daylight)と色温度とilluminantモデルが表示されています。
写真8は、illuminantに、A(白熱電球 incandescent)を選んでいます。CCT:2850K(daylight)と色温度とilluminantモデルが表示されています。
写真9は、illuminantに、LED(LED電球 LED light)を選んでいます。CCT:6597K(黒体black body)と色温度とilluminantモデルが表示されています。
写真10は、illuminantに、E(等エネルギーequi‐energy)を選んでいます。CCT:5476K(無効invalid)と色温度とilluminantモデルが失敗しています。
illuminantに何を選んでも、illuminantモデルは、daylight、black body、invalidのいずれかです。
ここでは、無効invalid、つまり、エラーが出ています。
マニュアルの対応部分は以下です。
CCTの後に「無効 invalid」が続く場合、これは、昼光または黒体の光スペクトルから遠すぎるため、CCTの数値が無意味で間違っていることを意味します。この場合、カスタムcustom光源 illuminantを使用することをお勧めします。色順応は引き続き期待どおりに実行されるため(以下の注を参照)、「無効 invalid」タグは、現在の光源の色が表示されたCCTに正確に関連付けられていないことを意味するだけです。このタグは心配する必要はありません。日光や光源から離れるように指示するだけです。期待どおりに動作しないためです。
写真11は、illuminantに、(カスタムcustom )を選んでいます。
写真12は、(カスタムcustom )を選んだあとの表示です。ご覧のように、「無効 invalid」タグは消えませんが、マニュアルによれば、customになっていれば問題ないようです。
しかしながら、イーターフェースとしては、極度に分かりにくいので、注意が必要でしょう。
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