8月第2週の東京都の感染者数のまとめ
8月の第2週も終わるので、今週の8月14日までの感染者データをまとめておきます。
Google Transitデータも更新しました。
Googleの予測データも、8月11日版に更新して、これも7日移動平均をEstimatedでプロットしてあります。
東京都の検査データは8月12日に更新されています。
2021年8月12日 の(7日間移動平均値をもとに算出した)検査の陽性率は、23.2 %(21.3%、19.0%,13.1%, 8.1%, 6.4%, 5.5%,4.8,4.1,4.0,4.9,5.3,5.8, 6.8, 8.6, 6.9, 5.9, 5.2, 4.8, 4.2, 3.7, 3.7, 3.5, 3.3) %で、検査人数は11,961.6 人(12,513.9人、9868.9人,6604.1人,8164.4人,8877.4人,7214人,6810.4人,6785.7人,4688.4人,7058.6人,7810.1人, 7877.4人, 9419.4人, 6331.4人, 7903.6人, 8450.0人, 7633.4人, 7086.7人, 6588.0人, 6688.9人, 6035.3人, 6760.7人, 6417.9人) です。()は、8月5日、7月29日、7月23日、7月15日、7月8日、7月1日、6月24日、6月17日、6月11日、6月3日、5月27日、5月21日、5月13日 、5月6日、4月29日、4月22日、4月15日、4月8日、4月1日、3月23日、3月19日、3月16日と3月9日の速報値です。検査データが、更新されると、データは日付をさかのぼって修正されますが、以上の値は速報値の暫定値です。
なお、暫定値を訂正した陽性率は、図2にのせています。
図1が、8月11日版のGoogleの予測値と、東京都の感染者数、経路不明感染者数です。Google予測はスケールアウトしていますが、徐々に増加して、9月3日以降が、7000人台です。
行動制限率は、7日移動平均では、-33%まで緩んでいます。
今週も、感染者数は急増しています。7日移動平均で約3900人を超えました。
しかし、増加率は低下しています。
6月8日のGoogle予測は、感染者数は50人まで下がるというものでした。
6月16日のGoogle予測は、感染者数は112人まで下がるというものでした。
6月23日のGoogle予測は、感染者数は200人まで下がるというものでした。
6月29日のGoogle予測は、感染者数は600人で高止まりです。
7月7日のGoogle予測は、感染者数は1000人になります。
7月14日のGoogle予測は、感染者数はピークで1200人になり、その後減少します。
7月21日のGoogle予測は、感染者数は今後600人まで減少します。
7月28日のGoogle予測は、感染者数は3000を超え、その後、2400人まで減少します。
8月1日のGoogle予測は、感染者数は徐々に増え、8月20日で9000人を超えると、ほぼ一定になります。
図1の8月11日のGoogle予測は、グラフの外になりますが、感染者数は徐々に増え、9月3日で7000人を超えます。
図2に、11月1日からの東京都の経路不明率と陽性率を示します。経路不明率は65%くらいの高止まりです。一方、陽性率は、25%を越えました。7日平均は、23.2%ですが、1日では、25%を越えています。
図3に、感染者数の1週間前の同じ曜日との差を示しています。東京都が前週との比を使うようになったので、前週との減少比率(1week_ratio)もプロットしてあります。感染者数は増加しています。この行動制限率は移動平均ではなく、生の値で、日付は12日ずらしています。オリンピックが終わって、感染者の増加率は落ちていますが、日変動は大きいです。行動は少なめです。
図4は、変異株率で、90%になりました。
まとめ
行動制限は、行動制限を増やすと、感染者が減るという、正のフィードバックがかかればよいですが、これからオリンピック効果が出て来ると、行動制限をふやすと、見かけ上は、感染者数が増えることになりそうです。こうなった場合には、ロックダウンをしない限りは、行動制限は、難しいと思います。
酸素ステーションも、新薬の投入も、入院できなければ、まず、効果はありません。野戦病院を作る予定もないようです。PCR検査は医師の判断がなければ、有料で、陽性率が上がっても、検査数は、依然として増えません。英国では、外国人医師や、医学生まで、動員しましたが、そのつもりはないようです。記者会見は、依然として、何もしない理由を述べているだけです。まともな対策をしないので、完全に手詰まりになり、ニュースにも出てこなくなりました。口で言っていることではなく、実効のある何をしたかをみても、エビデンスはなにもしていないことを示しています。
医療崩壊が起こると、完全に制御不能なパンデミックになります。それまでに、残された時間は少ないでしょう。
水害がでています。被災すると、衛生管理は、難しくなり、普通の感染症でも広まりやすくなります。被災後は、ダム計画が出て来るかもしれませんが、人口減、財政難の下では、コストのかからない、氾濫を前提とした河川計画に切り替える必要があります。米国の河川計画は、ここ30年で、ダムなしに、方向転換しています。コロナだけでなく、人口減、税収減では、政策の切り替えが必須ですが、うまく、できないと、コロナと同じ失敗を繰り返す可能性があります。
追記:
2021/08/14のニューズウィークに、菅首相へのインタビューがあり、「今後、日本の経済政策の優先順位は」という問に、菅首相が、「リモートワークや遠隔医療を拡大して、オンラインで医療サービスを受けられるようにする」と言っているのを見て、びっくりしました。米国では、コロナウイルスを契機に、遠隔医療に既に、シフトしてしまって、元に戻すか、このまま続けるかの議論が進んでいます。日本では、コロナウイルスの自宅療養の場合には、保健所からので電話で対応していますが、人手不足で、増員していますから、医療知識は、ボット以下と思われます。反対勢力がある訳ですから、コロナのパンデミックの時に、できなかったことが、後でできるとは思えません。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/08/post-96904.php
-
報道発表 令和3年 8月(都内の変異株スクリーニング検査の実施状況)
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/08/index.html
-
COVID-19 感染予測 (日本版)8月11日版
-
NHK特設サイト
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/
-
都内の最新感染動向
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
-
Google Mobile Report
https://www.google.com/covid19/mobility/ Accessed: <2021.8.14>2021-8-13version.
前の記事
次の記事