カラーバランスRGB(2)~darktable 3.6の新機能(11)

カラーバランスRGBの例題を追加してみます。

前回は、スライダーのつまみを右に(プラス側)振ったのですが、今回は、左に(マイナス側)振っています。

 

題材は、お地蔵さんです。赤い頭巾をかぶっていますが、この赤が鮮やかすぎると不自然になりますので、バランスよく抑えることが目的です。

ここでは、スナップショットをつかって比較し、左が、スライダーの値がゼロの場合、右が変更した場合です。

写真1は、カラーゾーンのサチュレーションで、何をしたいかを示しています。

赤を抑える一方で、できれば、草の緑は、もう少し鮮やかにしたいのです。

そこで、赤と緑のサチュレーションを変更しています。

次に、実際に、カラーバランスRGBで、バイブランス、クロマ、サチュレーションを変えてみます。

写真2は、バイブランスをマイナスに振っています。

バイブランスでは、問題となる明るい部分の鮮やかさは変化しません。

写真3は、クロマをマイナスに振っています。

ここでは、明るい部分の赤が抑えられています。

写真4は、サチュレーションをマイナスに振っています。

ここでは、鮮やかさは落ちていますが、同時に、色が白くなっています。

以上のように、この場合には、クロマを使う方法がベストです。

ただし、カラーゾーンで行ったように、緑は鮮やかにはなっていません。

カラーバランスRGBを、クイックアクセスパネルで使う限り、色の変化は、安定しています。

古いカラーバランスで生じたような鮮やかさであるが、破綻した色にはなりません。

あくまで、ナチュラルです。

 

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写真1 カラーゾーン

 

 

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写真2 カラーバランスRGB(バイブランス)

 

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写真3 カラーバランスRGB(クロマ)

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写真4 カラーバランスRGB(サチュレーション)

 

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