ベクトルスコープ(1)~darktable 3.6の新機能(7)

darktable3.6からは、ベクトルスコープが実装されています。

実装場所は、右パネルの上のヒストグクラムが表示されている部分です。

今回は、実装場所と関連するグラフを紹介します。

写真1は、右パネル上のヒストグラムが表示されている部分です。

ここには、右上に、アイコンが5つ表示されています。

右の3つは、RGBの設定です。5つの一番左が、グラフの種類の設定です。左から2番目は、線形か対数かの選択です。一番左のアイコンは、チャンネルになっていて、ボタンを押すごとに、グラフのタイプがひとつずつ進みます。アイコンにマウスポインターをのせると、次のグラフの説明がでます。

写真1では、ウエブフォームが表示されています。左端のアイコンに、マウスポインターをのせると、クリックすれば、次が、ベクトルスコープであると表示されています。ここで、左端のアイコンをクリックすると次の写真が表示されます。

写真2は、ベクトルスコープです。今度は、次がヒストグラムであると表示されています。ここで、左端のアイコンをクリックすると、次の写真になります。

写真3は、ヒストグラムです。今度は、次がウエブフォームであると表示されています。ここで、左端のアイコンをクリックすると、写真1に戻ります。

写真4は、ベクトルスコープです。今度は、CLTL+スクロール(マウスホイール)で、ベクトルスコープの大きさが変わると表示されています。

ヒストグラムのある右パネルの上の窓の使い方をマスターする必要があります。たとえば、ヒストグラムは、グラフの右端が切れない範囲で、露光を調整します。この機能は、露光だけでなく、ゾーンごとの露光であるコントラストイコライザーでも有効です。

しかし、ヒストグラム以外では、使い方は、若干複雑になります。

写真5はWikiにあるベクトルスコープの目盛りの説明図です。

Blenderの説明は以下です。


クロマChromaベクトルスコープ(VSE)

VSE の Chroma プレビューの例

このモードは色の分布や彩度の評価に使ってください。U/V 散布図を見ることもできます。

画像は YUV形式に変換されます。U と V の値は色の角度を表します。画像の各ピクセルに対して、点がひとつ U と V 値の位置に描かれます。複数ピクセルが同じ U/V 値を持っていれば、図のピクセルの明るさが増します。

何色であるのかわかりやすくするために、最も遠い点(赤、マゼンタ、青、シアン、緑、黄)を示す六角形と、原点を示す四角が描かれます。

言い換えれば、選択チャンネルの色空間を六角形の内部に表示します。六角形の各頂点は赤、マゼンタ、青、シアン、緑、黄といった原色です。中央は黒で、外辺に近づくほど全体的に彩度が増えます。右の例では画像に赤(50%の彩度)が多く、少し青があり、緑はないことがわかります。

常に最終結果のモニターを開いたままにしてください。色調補正は好みの問題で、あなたの思惑次第です。

このモードは彩度が多すぎないか調べるのに使ってください。彩色過多の画像はオプアートやコンピューターディスプレイでは見栄えがしますが、テレビの大型画面ではひどいものになります。


このように、ちょっと複雑なので、分けて、説明します。

今回は、ここまでです。

 

 

  • Sequence Display Modes

https://wiki.blender.jp/Doc:JA/2.6/Manual/Sequencer/Modes

https://en.wikipedia.org/wiki/Vectorscope

 

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写真1

 

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写真2

 

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写真3

 

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写真4

 

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写真5

 

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