土浦聖バルナバ教会(土浦市)
土浦聖バルナバ教会は、土浦小学校とたまき通りを挟んで、反対側にあります。
「歴史の小径整備事業」の地図を見ると、たまき通りを挟んで土浦小学校の反対側には、日蓮宗の本妙寺があります。この寺院は現在ものこっていますが、たまき通り沿いに、本妙寺本院、土浦聖バルナバ教会、本妙寺分院と不思議な配列になっています。
今昔マップon the webの「明治期迅速即図」明治期には、たまき通り沿いには、寺院も教会もなかったことがわかります。神竜寺はもちろん、現在の位置にあります。「歴史の小径整備事業」の地図は、明治期より新しいようです。
「近代建築さんぽ」と「茨城の20世紀遺産」を見ると、この教会の建築データは以下です。
「茨城の20世紀遺産」には、尖塔のヴォーリズのスケッチが載っていて、確かに似ています。
竣 工:1930年(昭和5年)8月3日 設 計:佐藤組建築事務所 佐藤吉三郎
礼拝堂建設については、明治45年(1912年)にはW・M・ヴォーリズに設計を依頼しているが、予算の関係もあり、この設計は採用されなかった。尖塔にはヴォーリズの設計の雰囲気が見られる。茨城県南地域最初の鉄筋コンクリート造建造物と伝えられる。
土浦聖バルナバ教会は、英国国教会が始まりの聖公会に属しています。教会のHPによると以下のようです。
1902年土浦の地に最初の講義所が設けられた。当時は水戸在住のR・W・アンデルス司祭により伝道が行われていたが、定住者の必要性を感じ、同年6月三須彦良氏を定住させた。現在の礼拝堂は1930年ライフスナイダー主教によって聖別された。2001年宣教100周年の時を迎え、礼拝堂の改修工事を行った。
写真1と写真2は、土浦小学校前のたまき通り沿いの歩道から撮影した教会です。改修されたとはいえ、とでも80年たったとはおもえません。
写真3は、ステンドグラスです。「近代建築さんぽ」と「茨城の20世紀遺産」でもこのステンドグラスがのっています。非常に小さなステンドグラスですが、ここを訪れた人を引きつけるようです。
-
土浦聖バルナバ教会
http://nskk-kitakanto.org/facilities/tsuchiura-christ.html
http://www.asahi-business.com/20th-century/23-parunaba.html
今昔マップon the web
前の記事