7月第2週の東京都の感染者数のまとめ
7月の第2週も終わるので、今週の7月10日までの感染者データをまとめておきます。
Google Transitデータも更新しました。
Googleの予測データも、7月7日版に更新して、これも7日移動平均をEstimatedでプロットしてあります。
東京都の検査データは7月8日に更新されています。
2021年7月8日 の(7日間移動平均値をもとに算出した)検査の陽性率は、6.4%(5.5%,4.8,4.1,4.0,4.9,5.3,5.8, 6.8, 8.6, 6.9, 5.9, 5.2, 4.8, 4.2, 3.7, 3.7, 3.5, 3.3) %で、検査人数は8877.4人(7214人,6810.4人,6785.7人,4688.4人,7058.6人,7810.1, 7877.4, 9419.4, 6331.4, 7903.6, 8450.0, 7633.4, 7086.7, 6588.0, 6688.9, 6035.3, 6760.7, 6417.9) 人です。()は、7月1日、6月24日、6月17日、6月11日、6月3日、5月27日、5月21日、5月13日 、5月6日、4月29日、4月22日、4月15日、4月8日、4月1日、3月23日、3月19日、3月16日と3月9日の速報値です。検査データが、更新されると、データは日付をさかのぼって修正されますが、以上の値は速報値の暫定値です。
なお、暫定値を訂正した陽性率は、図2に載せています。
図1が、7月7日版のGoogleの予測値と、東京都の感染者数、経路不明感染者数です。
行動制限率は、7日移動平均では、-27%まで緩んでいます。今年に入って、もっとも緩いレベルです。
今週も、感染者数は増加しています。
6月8日のGoogle予測は、感染者数は50人まで下がるというものでした。
6月16日のGoogle予測は、感染者数は112人まで下がるというものでした。
6月23日のGoogle予測は、感染者数は200人まで下がるというものでした。
6月29日のGoogle予測は、感染者数は600人で高止まりです。
図1の7月7日のGoogle予測は、感染者数は1000人になります。
図2に、11月1日からの東京都の経路不明率と陽性率を示します。経路不明率は62%くらいの高止まりです。一方、陽性率は、7%を越えて、増加しています。
図3に、感染者数の1週間前の同じ曜日との差を示しています。東京都が前週との比を使うようになったので、前週との減少比率(1week_ratio)もプロットしてあります。感染者数は増加しています。この行動制限率は移動平均ではなく、生の値で、日付は12日ずらしています。値はほぼ一定です。
まとめると、今週は、感染者数と陽性率は、増加し続けています。
緊急事態宣言を出しても、行動制限の効果が出るのは、2週間先です。
オリンピックを開催する場合には、緊急事態宣言による行動制限の効果はないと思われます。
6月末で、新規感染者数に占める65歳以上の割合は、6%未満です。
PCR検査数が少ないですから、感染者数ゼロを目指しているとは思われません。
病床数も1年たって、あまり増えたとはいえません。
結局、コロナ対策の政策目標を、明確にしてこなかったツケが回ってきていると思われます。
図1をみると、緊急事態宣言を出さなくとも、東京都の行動制限率はー27%にとどまっています。例外は、Go To 事業をした時だけです。
安全には、コストがかかりますから、絶対安全を目指すことはできません。
これから、感染者数が増えますが、コロナ対策の政策目標を、明確にせずに、緊急事態宣言による行動制限を繰り返してきたツケが回ってきて、制御不能に陥る可能性があります。
ワクチンの接種を広げておいて、ワクチンの接種済みでも、緊急事態宣言では、接種が済んでいない人と同じ行動制限を期待されるのは不合理です。また、ワクチンパスポートも、これからというのであれば、無策と言われてもやむを得ないと思われます。今後は、ヨーロッパのように、人にうつすリスクを増加させないのであれば、行動の自由は確保されるべきであるという主張が出てきても不思議ではありません。
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COVID-19 感染予測 (日本版)7月7日版
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NHK特設サイト
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/
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都内の最新感染動向
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
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Google Mobile Report
https://www.google.com/covid19/mobility/ Accessed: <2021.7.10>2021-7-8version.
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