熱海市の土砂崩れとハザードマップ(1)

7月3日に、熱海市で土砂崩れが発生して、多くの方が、行方不明になり、あるいは、亡くなられました。

亡くなられた方のご冥福をお祈りします。また、行方不明の方が、早く見つかりますように、お祈りします。

さて、洪水や土砂災害に対して、一市民ができることは、避難すること、住宅を借り、あるいは、自分で建てるのであれば、リスクの高いところを避けることだけです。

現在、そのために、もっとも、役立つ情報はハザードマップであるということになっています、

避難計画は、自分で立てないと、役に立たないという理論になっていますので、ハザードマップには、避難路の記載はありません。

Googleマップ熱海市の災害発生源のマークがついていましたので、図1は、その位置を、熱海市ハザードマップ上にのせたものです。

災害発生地点は、白地です。濃いオレンジ色が「特別警戒区域・急傾斜地の崩壊」です。確かに、濃いオレンジが被災地域に該当しているかもしれません。しかし、濃いオレンジは、周囲にたくさんあります。

一方、緑入りのハッチは、「警戒地域・地すべり」です。地すべりのマークは、被災エリア周辺にしかありません。実際は、地すべりの警戒地域はもう少し山の上まで、広かったけれど、人が住んでいないので、マークしなかったのかもしれません。

それから、Googleマップの航空写真でみると発生源の上流部分は、広い範囲ではげ山になっています。工事をしたという話もありますが、確認は取れませんでした。

というわけで、ハザードマップしか手段はないのですが、上手に使うのは、難しそうです。

なお、リアルタイムの災害マップもありますが、利用目的は異なると思います。

 追記:

図1の「x」印は、災害発生箇所からずれていることがわかりました。

熱海市の土砂崩れとハザードマップ(2)」をご覧ください。

 

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図1 ハザードマップ

 

https://www.city.atami.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/000/585/guidebook_dosya-hazard.pdf

  • 災害マップ

https://weather-report.yahoo.co.jp/map/?lat=35.4&lon=139.3&z=8&dosha=on&flood=on&hazard=off&evac=on&p_all=on&p_report_type=flood_disaster

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