東京都の立場~コロナウイルスのデータサイエンス(209)

依然として、オリンピックとパラリンピックを開催するか否かのニュースがでています。

ところで、よくわからないのは、東京都の発言がほとんど、聞こえてこないことです。

日本国内のオリンピックの第1の関係者は、東京都ですから、東京都が発言すべきと思いますが、聞こえてくるのは、政府の要人の発言ばかりです。

東京都の感染者数は、下がり続けています。しかし、検査数も下がり続けています。また、以前は、15時に発表していた感染者の発表が17時過ぎになり2時間遅れています。

以上から、この2時間の間に、グレーゾーンのデータについて、バイアスのある処理が行われている疑惑が生じます。今回は、この点をみておきます。

比較するのは、感染者数が減少した、1月20日から2月17日と、5月14日から6月11日です。データは、1週間前の同じ曜日との感染者数の差をとっています。

図1は、1月20日から2月17日の1週間の感染者数の差の分布です。

図2は、5月14日から6月11日の1週間の感染者数の差の分布です。

図1では、分布の山が中央近くにありますが、図2では。右に寄っています。つまり、図2は、僅少差の頻度がおおい分布になっています。

図3は、1月20日から2月17日の1週間の感染者数の比率の分布です。

図4は、5月14日から6月11日の1週間の感染者数の比率の分布です。

図3では、分布の広がりが大きいですが、図4では、ピーク付近に集中しています。

以上のように、5月14日から6月11日のデータは、前週との僅差の場合が多く、偏差のばらつきが極端に小さくなっています。

分布系を想定すれば、これだけ、変動が小さくなる確率が計算できますが、今回は、そこまでは踏み込まないことにします。

ただし、普通のセンスでみれば、かなり、気持ちの悪いデータです。

 

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図1 1週間の感染者数の差の分布(1月20日から2月17日)

 

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図2 1週間の感染者数の差の分布(5月14日から6月11日)

 

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図3 1週間の感染者数の比率の分布(1月20日から2月17日)

 

 

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図4 1週間の感染者数の比率の分布(5月14日から6月11日)

 

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