コロナ敗北の精神主義

ワクチン接種で集団免疫ができるのは、10月頃と政府は、1月には、言っていたのですが、おそらく、10月は無理だろうということになりつつあります。

太平洋戦争で、日本は多く兵士の死者を出しますが、戦闘で無くなった人よりも、病気や飢えで無くなった人の数が多いことが知られています。

毎週のように政府の要人が、テレビで記者会見をしますが、そこに見られるのは、徹底した精神主義です。この場合の精神主義という言葉は、悪い意味で、エビデンスなしに要請し、反論を許さないという意味です。要人は、出歩かないように要請したり、ワクチンがうてる見通しを述べますが、そこには、エビデンスやバックデータはありません。また、議論して、より良い解決策を求めるスタンスではありません。ひたすら、一方的に、信号が流れるだけです。この信号が、受け手に意味のある単語として、どの程度、認知されているのかもサンプルを取ってチェックされていません。行動制限率や、Yahooのコメントを見ると、とても心に響いているとは思えません。

戦艦大和が、出港した時に、誰も勝って戻れるとは思っていなかったことが知られています。客観的に考えれば、それであれば、出港しなければ良いわけですが、とてもそれができる空気ではなかったといわれています。つまり、反論できる雰囲気ではありませんでした。

ミッドウェーで負けて、機材や燃料が足りなくなり、戦線はとても戦える状態ではなくなります。その時の大本営の指示も、ひたすら頑張れという精神論です。

最後には、敵が上陸してきたら、竹槍で戦えといった話になります。沖縄戦をみれば、これが、冗談とは言えません。

日本はコロナとの戦いに負けて、再び精神主義が復活しているように見えるのは、単に、筆者の気のせいであれば、良いと感じています。