前回は4月15日と4月1日に大阪府のデータをチェックしています。
先週から、まだ、1週間たっていませんが、知事が、緊急事態宣言の要請をするようなので、感染者数を見ておきます。
大阪府の感染者数が増えているので、2週間ずらしたGoogle Transitデータとの対応を見ておきます。なお、感染者数、Google Transit共に、7日移動平均をかけています。
図1は、東京都のグラフと同じように、Google Transitデータを14日先行させたグラフです。つまり、14日先までの、感染者数を変更することは難しいだろうという考えです。
大阪府は、2021年4月5日(月)から5月5日(水)までの間「まん延防止等重点措置」の適用を受けています。
4月5日は14日ずらすと4月19日になります。
図1からわかりますように、Google Transitデータでは、「まん延防止等重点措置」の効果は全くみられません。
最近の大阪府の陽性率は9%、経路不明率(リンク不明率)は70.65 %です。
4月18日にまとめた東京都の陽性率は5.2%、経路不明率(リンク不明率)は60%です。
Google Transitは大阪が-22%で、東京は-27%です。
この3つの値共に、大阪の方が悪いです。
「まん延防止等重点措置」は、行動制限を増やせなかったので、エビデンスから見れば、政策としては、失敗と思われます。
ここまでくると、「非常事態宣言」の効果も限定的と思われます。
16日の日米首脳会議の訪米に合わせて、ファイザー製ワクチンの購入を発表していますが、これは、首相の訪米に合わせたお土産作りであることは、明らかで、危機管理意識のなさに、驚いています。
お土産を作った官僚は、忖度で偉くなるのかもしれませんが、もう少し危機管理をして欲しいです。
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NHK特設サイト
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/
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COVID-19 感染予測 (日本版)4月11日版
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Google Mobile Report
https://www.google.com/covid19/mobility/ Accessed: <2021.4.19>2021-4-16version.
上記は、2021年のデータのみです。2020年はより古いデータを使っています。
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大阪府の最新感染動向
http://www.iph.pref.osaka.jp/infection/disease/corona.html