４月第３週の東京都の感染者数のまとめ～コロナウィルスのデータサイエンス（２００）

#### ４月第３週の東京都の感染者数のまとめ

４月の第３週も終わるので、今週の4月17日までの感染者データをまとめておきます。

Google Transitデータも更新しました。

Googleの予測データも、4月14日版に更新して、これも7日移動平均をEstimatedでプロットしてあります。

東京都の検査データは4月15日に更新されています。

2021年4月15日の（７日間移動平均値をもとに算出した）検査の陽性率は、5.2(4.8,4.2,3.7, 3.7, 3.5, 3.3) %で、検査人数は7633.4(7086.7,6588.0,6688.9, 6035.3, 6760.7, 6417.9) 人です。()は、4月8日、4月1日、3月23日、3月19日、3月16日と3月9日の速報値です。検査データが、更新されると、データは日付をさかのぼって修正されますが、以上の値は速報値の暫定値です。

陽性率が、上がっています。

図１が、4月14日版のGoogleの予測値と、東京都の感染者数、経路不明感染者数です。

行動制限率は、7日移動平均では、ー27%くらいまで戻っています。この値は、非常事態宣言の前に等しいので、行動制限はほぼ、なくなったと言えます。

ここ1週間は、感染者数と経路不明感染者は増加しています。図１のGoogle予測は、トレンドが変化したと見て、これからの4週間で、感染者数は、2800人近くまで増えるという予測です。1週間前の4月8日の予測は1600人でしたから、倍近い値に改定されています。ちなみに、大阪の予測値は、東京のほぼ2倍です。

図２に、11月1日からの東京都の経路不明率と陽性率を示します。経路不明率は60%くらいの高止まりです。陽性率は、増加しているように見えます。最近の経路不明率の急増が注目されます。

図３に、感染者数の1週間前の同じ曜日との差を示しています。東京都が前週との比を使うようになったので、前週との減少比率（1week_ratio）もプロットしてあります。感染者数は増加です。行動制限率は効かなくなって一定です。

図4に、東京都の前週の同じ曜日との感染者数の差（横軸）と陽性率の差（縦軸）を示します。これから、感染率が増加していることがわかります。3月11日以降は、陽性率は、増加モードのエリア内での変動です。つまり、陽性率は上がり続けています。

ところで、非常事態宣言ではなく、「まん延防止等重点措置」が出されているのですが、あまりに、小出しに行われているので、NHKのサイトを見ても、今日は、どこどこ県も、「まん延防止等重点措置」が追加で適用されたという部分情報しかありません。しかも、市町村単位での指定もあります。ざっと探したところでは、最新の「まん延防止等重点措置」の対象エリアをまとめたページにたどりつけませんでした。

なお、新聞をみたら、新聞には載っていました。

この状態では、既に、情報が正しく伝わらなくなっているように思われます。