世界史と物語の構成の共通点

最近では、高等学校で世界史をとっている学生の数は、日本史に比べると多くないかもしれません。

以下では、エリアをアルファベットで、数字で世紀などの年代を表すとします。

日本史の場合には、A=日本とすれば、教科書は

A1、A2、A3、、、の順に記載すればよいので簡単です。他の並べ方は、完全な逆順以外は、考えられません。

世界史の場合、例えば、A=日本、B=中国、C=イギリスとすると

年表順は次になります。

A1、B1、C1、A2、B2、C2、A3、B3、C3、、、

これは読みやすくないので、国別にまとめると次になります。

A1、A2、A3、B1、B2、B3、C1、C2、C3、、、

こうすると、読みやすくはなりますが、前後関係があいまいになります。

ですから、試験対策としては、教科書を読んだあとで、年表を眺めて、頭の整理が必要になります。

物語も、主人公が1人の場合には、日本史パターンになります。

しかし、これだと、話が単調になります。

そこで、主人公を3人(A、B、C)に増やすと、世界史と同じ課題が発生します。

年表順という手もあります。時刻が重要な推理小説で使われることがあります。

しかし、一般には、読みにくくなります。

かといって、次のようにすれば、単調になってしまいます。複数主人公にした意味がありません。

A1、A2、A3、A4、A5、A6、B1、B2、B3、B4、B5、B6、C1、C2、C3、C4、C5、C6

次の折衷案が、妥当なところでしょうか。

A1、A2、A3、B1、B2、B3、C1、C2、C3、A4、A5、A6、B4、B5、B6、C4、C5、C6

このような点を考えると世界史の勉強で、自分で、配列を変えた教書を作ってみる勉強法も考えられます。

デジタル教科書であれば、リンクを変えることで、簡単にできるはずです。