3月第2週の東京都の感染者数のまとめ~コロナウィルスのデータサイエンス(192)

3月第2週の東京都の感染者数のまとめ

3月の第2週も終わるので、今週の3月13日までの感染者データをまとめておきます。

Google Transitデータも更新しました。

Googleの予測データも、3月10日版に更新して、これも7日移動平均をEstimatedでプロットしてあります。

今回は、東京都の検査データは前回の3月9日から更新されていませんので、関連部分を省略します。

図1が、3月10日版のGoogleの予測値と、東京都の感染者数、経路不明感染者数です。

 

行動制限率は、7日移動平均では、ー34%くらいまで戻っています。ここ1週間は、感染者数と経路不明感染者の減少が止まっています。これを1時的とみるか、トレンドとみるかで、将来予測が違ってきます。図1のGoogle予測は、1時的とみているようで、これからの4週間で、感染者数は、200人近くまで減るという予測です。

図2に、11月1日からの東京都の経路不明率と陽性率を示します。陽性率のデータは3月9日から更新されていません。経路不明率と陽性率は、一定幅の中の上下変動を除けば、ほぼ一定です。

図3に、感染者数の1週間前の同じ曜日との差を示しています。東京都が前週との比を使うようになったので、前週との減少比率(1week_ratio)もプロットしてあります。感染者数の変動は止まっています。行動制限率は緩やかに、減少しています。

まとめ

以上のように、ここ1週間では、感染者数の変化は止まっています。行動制限率が次第に緩んできています。従って、停滞が増加に転じるリスクがあります。一方では、ワクチン接種が始ったので、感染者数が増加に転じないで持ちこたえれば、減少に転じる可能性もあります。

「2月第2週の東京都の感染者数のまとめ~コロナウィルスのデータサイエンス(184)2021/03/04」で以下のように申し上げました。


仮に、陽性率の減少が更にあれば、感染者数は、100人未満にもなりうると思います。

しかし、陽性率の減少がなければ、200人から300人の間くらいで、いったん足踏み状態になる可能性があると思います。


2月25日以降、陽性率の低下が止まって、感染者数が260から270人台を動いていますので、この状態にあると思います。

 

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図1 東京都の感染者数の推移(左軸:人、感染者数、経路不明感染者数、右軸:%、Google Transitデータ、3月10日版Google予測データ)

 

 

 

 

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図2 東京都の経路不明率と陽性率(左軸:経路不明率%、右軸:陽性率%)

 

 

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図3 東京都の感染者数の前週の同じ曜日との比較とGoogle Transit(左軸:感染者数の差、人、右軸:行動制限率%、右軸:感染者数の比x(ー1))

 

  • 2月第2週の東京都の感染者数のまとめ~コロナウィルスのデータサイエンス(184)2021/03/04

https://computer-philosopher.hatenablog.com/entry/2021/03/04/000000_1

  • COVID-19 感染予測 (日本版) 3月10日版

https://datastudio.google.com/reporting/8224d512-a76e-4d38-91c1-935ba119eb8f/page/4KwoB?s=nXbF2P6La2M

  • NHK特設サイト

https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/

  • 都内の最新感染動向

https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/

https://www.google.com/covid19/mobility/ Accessed: <2021.3.13>2021-3-11version.