今回は、実際の編集過程を説明します。正しい編集過程というものはないので、参考にして修正して使ってください。
なお、実際の処理手順はパイプラインで決まっていますので、以下の手順は参考までで、処理の前後を入れ替えても、編集結果には、影響しません。
写真1は、とって出し画像です。
写真2は、レンズ補正とヘイズ除去をかけています。この後、コントラストイコライザーをかける場合もありますが、今回は使っていません。
写真3は, フィルミックRGB(lookタブ)で、ダイナミックレンジを広げています。
写真4は、フィルミックRGB(sceneタブ)で、白と黒の相対露出を変更しています。
写真5は、トーンイコライザーで、暗い部分を真っ黒に、空を明るくしています。注意マークが出ているのは、この設定は、極端で、画像劣化が起こるという意味です。とりあえず、先にすすみます。
写真6は、カラーバランスで色飽和を強くしています。一番使いやすいのは2列目のoutput saturationを増やす方法です。不足の場合には、input saturationも使う方法もあります。あとは、明暗毎の細かな設定が必要なら、設定します。今回は、明暗毎の細かな設定は使っていません。
写真7は、カラーコントラストで色バランスを変えています。変更しすぎるとフェイクになりますが、微調整で、改善できることもあります。
写真8は、最後に露光モジュールで仕上げをしています。
これ以外に、ローカルコントラストを使うこともあります。コントラストイコライザーよりは画像劣化が小さいので、いずれかひとつであれば、ローカルコントラストを使うべきです。影を黒くするために、写真5のトーンイコライザーは使わないで、フィルミックRGBを使う方法もあります。
写真9は、フィルミックRGB(sceneタブ)の黒の相対露出を使って、影を黒くしています。この場合には、トーンイコライザーは不要です。