霞ヶ浦総合公園の水車(土浦市)~つくば市とその周辺の風景写真案内(317)

霞ヶ浦総合公園の水車(土浦市)

ランドマークの議論で、水車もランドマークになりうると申し上げました。そこで、過去の撮影した水車の写真や、近くにある水車の写真を紹介します。

今回は、風車がランドマークであると申し上げた霞ヶ浦総合公園です。実は、この水車の写真は、古い写真が行方不明になって、今週、撮影しなおしたものです。

この公園は、既に、以下で紹介していますが、水車の紹介はしていません。

写真1が、水車と風車が同時に入ったアングルの写真です。水車の前に張り紙がみえます。ここには、歯車を修理中なので、現在は、水車を停止しているという説明が書かれています。この水車の場合には、歯車部分でも木で再現されているため、耐久性はあまり高くありません。

水車は2連になっています。写真1でいうと、右側の水車が水で動力を生み出す水車です。左側の水車は揚水水車で、右の水車で作られた動力を使って、揚水をしています。本来は、低湿地の排水に使われたと思われますが、この配置では、実際の効果はないと思われます。

写真2と写真3は、別のアングルの写真です。

写真3の奥に見える水面が霞ヶ浦です。この水車のある低湿地の一部が蓮の花壇になっています。夏には花がさきます。

自然の低湿地の場合には、霞ヶ浦の水面の変動による湛水ができるエコトーンを形成するはずです。ここでは、管理を優先して、エコトーンは再現されていません。簡単にいえば、写真3の背後のヨシの部分と水車のある低湿地が分断されています。分断されている場合には、揚水による排水が望まれます。分断されていない場合には、水車は不要になります。つまり、この水車は、あまり、環境によい施設ではありません。これは、よくあるホタル水路が環境に良くないとの同じです。

木製の水車はよく古い形式を再現していますが、風車の前に置かれると、ランドマークにはなりません。

 

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写真1 霞ヶ浦総合公園の水車

 

 

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写真2 霞ヶ浦総合公園の水車

 

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写真3 霞ヶ浦総合公園の水車