カラーキャリブレーションの攻略法 (8)モノクロの使用例(2)
前回、モノクロにすることで、露光の弱点が明確になり、写真の腕があがると申し上げました。今回も、例を追加してみました。今回は、次の方法をとりました。
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カラーのRAW画像を準備する。
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カラーのRAW画像を一度、モノクロに変換する。
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モノクロ画像上で、フイルミックRGBモジュールとトーンイコライザーモジュールを使って、表現した部分の中間トーンが画面に出るように編集する。
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カラーキャリブレーションモジュールをリセットして、モノクロモードを解除する。
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カラーキャリブレーションモジュールをつかって、色合いを調整する。
要するに、色を外して、一度、露光や、中間トーンだけで、表現力を磨いて、その後で、カラーに戻す方法です。
例を説明します。
写真1は、メコン川の支流の夕日です。ここでは、夕日の色を鮮やかにすることに関心がありましたが、一方、細部では、何が写っているのかはよくわかりません。
写真2は、モノクロにしたあとで、中央の橋の部分の中間トーンが表現できるように編集しました。
写真4は、いつもの公園です。
写真5は、写真4をモノクロに変換して、中間トーンを再現するように、編集したものです。
写真6は、写真5をカラーに戻したものです。今度は、写真6と写真4をくらべると、写真6が、劇的に良くなっています。この写真については、一度モノクロで、中間トーンを再現する方法が成功しています。
写真2と写真5を比べると、写真2は、露光のレンジが狭く、のっぺりしています。つまり、写真2では、まだ、画像編集の追い込みが、不足していて、編集不足が、不満足な、写真3に、つながったといえます。