1月の第2週も終わるので、今週の1月9日までの感染者データをまとめておきます。
Google Transitデータも更新しました。
Googleの予測データも、1月4日版に更新して、これも7日移動平均をEstimatedでプロットしてあります。
これは、コロナウィルスのデータサイエンス(175)で使ったモデルと同じです。東京都の検査データは、1月5日分までしか公開されていませんの、これに対応しているのかもしれません。ここでは、陽性者数を発表日で示していますが、感染拡大モデルであれば、検査データを使っている可能性があります。
つまり、今回の更新データは、行動制限率と感染者数になります。
今週の東京都の検査データは、検査数が直近7日平均6799.3人(6,875.7) 人、陽性率が直近7日平均14.4%(10.2 %)です。これは、1月6日の数値で、()は、12月30日のデータです。
検査数はほほ変わらず、陽性率は、1週間で増加していますので、検査が不足していることを表しています。なお、東京都の説明では、正月明けに、検査数が一時的に増えたといっています。
図1が、1月4日版のGoogleの予測値と、東京都の感染者数、経路不明感染者数です。
行動制限率は、7日移動平均では、最近は、-50%まで下がっています。最新の下がっているところは年末のデータなので、恐らく、正月明けまでは、低い値が期待できます。
Googleの1月4日の感染者数予測は、1月20日頃まで、感染者数は増加して、その後、減少します。Google Transitの最新のデータは1月5日です。タイムラグを14日とすると、1月19日頃に影響が出てきます。非常事態宣言で、ピークが下がるか否かは、1月6日以降のデータが大きく影響します。つまり、予測の確度がピーク前後で異なります。
図1のGoogle Transitデータは7日の移動平均です。図2に、移動平均をとる前のデータを示します。これを見ると、元旦(1月1日)の落ち込みは大きいですが、1月3日くらいからもとに戻りつつあります。6日以降のデータがありませんが、近くの食堂や映画館を見る限り、行動制限が大きいとは思えないので、かなり戻ってきていると思われます。映画館は対象外など、非常事態宣言の内容自体が限定的なので、非常事態宣言の効果は限定的と思いますが、確認する必要があります。来週の途中で、1月6日以降の東京の検査データとGoogle Transitの更新データと、1月4日版のモデルの更新がおこなわれますので、まずは、1月20日頃に予想されているピークと減少への転換が期待できるのかを週末前に確認した方がよさそうです。
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COVID-19 感染予測 (日本版) 1月4日版
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NHK特設サイト
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/
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都内の最新感染動向
https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
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Google Mobile Report
https://www.google.com/covid19/mobility/ Accessed: <2021.1.9>2021-1-7version.