鉄道の新駅は、新線が建設されない限り、建設されることが稀です。ひたち野うしく駅は、常磐線の新駅で、1985年のつくば科学万博に伴って建設されました。科学万博会場への人の移動をスムーズにするためです。設計は、(株)ジェイアール東日本建築設計事務所・藤本昌也です。この駅は、コンコースを通じて、駅ビルの位置づけとなるリフレ(次回説明)とスーパー西友につながっています。写真で紹介するのは駅舎ですが、この駅は、科学万博会場への人の移動をスムーズにする目的で建設されたため、駅のホームの下を幹線道路が通過しています。この道路の位置は駅に近過ぎたように思います。結果として、駅前周辺で利用できる土地が減って、駅前が駐車場だらけになっています。車でのアクセスを確保した、駅前開発の適切な方法は、古くからある課題ですが、つくばエクスプレスの新駅をみても同じような課題を抱えていて、未だに、未解決と思われます。
駅名は「ひたち野うしく」です。全文字が漢字、または、全文字がひらがなの地名は多くありますが、ひらがなまじり一部漢字の地名は少なく、難読ではないですか、正確に書くことは非常に難しいです。筆者は、命名した人のセンスを疑います。
写真1が、リフレから駅につながるコンコースと、南側の駅舎です。
写真2が、コンコースから撮影した南側の駅舎です。
写真3が、北側の駅舎です。
この駅は、どのアングルから撮影しても、コンコースが写真に写ってしまいます。駅舎とコンコースのサイズを比べると、コンコースの方が大きいです。
また、写真1に銀色のボールが写っていますが、この形のボールが駅の周辺に配置されています。配置は、気まぐれに感じられます。スーパー西友の近くにも配置されています。銀色の金属光沢のボールが多いですが、写真3に見るように、一部は、銀色でないボールもあります。規則性は特に感じられません。

写真1 ひたち野うしく駅

写真2 ひたち野うしく駅

写真3 ひたち野うしく駅