アステラス製薬つくば研究センター新棟~つくば市とその周辺の風景写真案内(265)

アステラス製薬つくば研究センター新棟

科学万博記念公園の科学の門の道路を挟んで、反対側に、アステラス製薬つくば研究センターがあります。つくば研究センターは、当たり前ですが、一般の人は立ち入り禁止です。しかし、アステラス製薬つくば研究センターを分断するように遊歩道が走っていて、その部分は立ち入り可能ですので、遊歩道から、つくば研究センターを垣間見ることができます。遊歩道の入り口は、つくバスのバス停のあたりです。科学万博記念公園側から遊歩道を歩いていくと、左側につくば研究センター新棟が右側につくば研究センター5号館が見えます。

まずは、つくば研究センター新棟を紹介します。見学をお願いしても、可能かわかりませんが、2020年時点で、民間の研究機関の建築を見学するとすれば、このアステラス製薬つくば研究センター新棟は間違いなく、見学候補のベスト1になると思います。

新棟は、つくば研究センター(御幸が丘)内に地上6階、地下1階の研究棟3棟(6号館、7号館、8号館、59,024m2)と全ての研究施設をつなぐ居室棟と厚生棟(会議室・食堂他)(地下1階,地上3階 延床面積 23,508m2)からなり、延べ床面積約85,000m2(建築面積約21,000m2)の施設です。既存棟を加え総床面積は約140,000m2です。総工費は300億円という巨額な建築です。2008年10月に竣工しています。

研究棟3棟は大成建設の設計・施工です。居室棟と厚生棟は、竹中工務店の設計・施工です。

なお、遊歩道を挟んで、反対側にある5号館は鹿島建設の設計施工ですので、日本を代表する3つのスーパーゼネコンの建築が並んでいます。

居室棟と厚生棟は、アップル本社のような宇宙船を思わせるデザインです。この建築は2009年グッドデザイン賞をはじめ、次のような賞を受賞してます。

デザイナーは、株式会社竹中工務店設計部の宮下信顕、田中誓子、高嶋一穂で、「ベジェ曲線によってダイナミックな建物の形状を作り出し、独特の流動的な空間を作り出すことに成功している。こういった曲線を取り入れた場合、施工が困難になるが、3DCADを活用することにより、うまく実現した」とされています。

全体のレイアウトは「アステラス製薬つくば研究センター 居室・厚生棟 竹中工務店」を見てください。

 

第22回日経ニューオフィス賞

経済産業大臣賞(グッドデザイン賞

第43回SDA賞

インデザイン奨励賞

第8回環境・設備デザイン賞

環境デザイン部門 優秀賞

照明学会 照明デザイン賞2010

照明デザイン賞(グランプリ)

平成20年度照明普及賞

優秀施設賞 

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写真1 アステラス製薬つくば研究センター新棟(居室棟、厚生棟)

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写真2 アステラス製薬つくば研究センター新棟(研究棟3棟)

 

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写真3 アステラス製薬つくば研究センター新棟(居室棟、厚生棟)

 

https://www.g-mark.org/award/describe/35581?token=PXhIixnkwv

  • つくば研究センター(御幸が丘)新棟完成のお知らせ

https://www.astellas.com/jp/ja/news/12331

https://www.takenaka.co.jp/majorworks/24602622008.html

https://www.taisei.co.jp/works/01575.html

https://www.nikkenren.com/kenchiku/sb/pdf/77/12-011.pdf