田貫湖の富士
休暇村富士に宿泊したのですが、この施設は富士山の景色を楽しんで、撮影するためにできています。富士山が湖水面に写る逆さ富士が有名です。原理的には、水面があって、そこに富士山が反射して写れば、逆さ富士の写真が撮れます。問題は波です。風が吹いて波ができる場合には、風送距離が波の大きさに関係します。つまり、湖の水面の長さが大きいとそれだけ、波が立ちやすくなります。このため、近隣の本栖湖などでは、逆さ富士を撮影できる日がほとんどありません。田貫湖は、小さなため池ですから、風送距離が小さく、波が立ちにくいので、逆さ富士の撮影チャンスが多くなるわけです。
とはいえ、雨や曇り時には、富士山が見えませんし、風送距離が小さいとは言え、風が吹けば、波が立ちます。
写真1は、満月の夜の逆さ富士です。
写真2は、夜明けの、カメラマンのゴールデンアワーの写真です。この時間帯は、風景の色が魔法のように変化します。
写真3は、夜が明けたあとの富士山で、風が少し出たので、雲が減っていますが、水面が揺れています。
写真4は、さらに明るくなった時間の富士山です。風が強くなって、雲が減っていますが、波がたって、逆さ富士は見えなくなりました。