今回の撮影でわかった留意点をメモしておきます。
12月の夜景でかなり寒かったので、使い捨てカイロをズボンの右と左のポケットに入れていきました。これはよかったです。防寒には留意した方がよいです。
懐中電灯も必須です。
三脚も持っていきましょう。
焦点距離はマニュアルで、無限遠です。機種によっては、焦点距離をプリセットできるものもあります。最近のカメラは、自動焦点が基本で、レンズに焦点距離表示がないものもおおいので、明るいところで事前にチェックしておきましょう。
前回説明しましたように、月は動くので、月面の模様が見えるように撮影するのであれば、シャッター速度は、1/15sec以下です。月の模様が見えないまでも、月が動いて大きくなりすぎないためには、30秒以下のシャッター速度を使う必要があります。つまり、星空の撮影や、バルブ撮影とは違ったモードを使うことになります。そうなると、ISO200にこだわるのは得策ではなかった気もします。
マニュアルの場合には、ISO、シャッター速度、絞りの3つを、露光が良い範囲に設定する必要があります。マニュアルモードは、絞り優先や、シャッター速度優先ではないので、組み合わせのどれを選ぶかが課題になります。
夜間撮影のテキストは、目的に応じて、適切なパターンの表を作っておいて、表を見ながら、撮影することを推奨しているものもあります。それも一つの考え方ではありますが、デジタルカメラでは、マニュアルモードでも、最大シャッター速度以下であれば、露出を評価し、画像をプレビューできます。ですから、表を見なくとも、大きく、露光のずれた写真にはなりません。そうすると、ある程度、優先順位を付けながら、設定を調整してもよいのではないかと思います。
図式で書けば次になります。
シャッター速度ー>絞りー>ISOー>絞りー>シャッター速度
最後に、書くことを忘れそうになりましたが、長時間シャッター時のノイズを低減するモードを有効にしておくと保存時にフィルター処理が行われます。このモードは有効にしておいた方がよいと思いますが、処理時間はシャッター時間と同じだけかかります。例えば、シャッター速度を60秒にした場合には、保存前のフィルター処理に60秒かかりますので、2分で1枚しか撮影できません。これは、ひどく、手持ち無沙汰なので、サブカメラを持っていくこと、三脚はサブカメラ用も含めて2台もっていくことをお薦めします。
今回は、結局長時間シャッターには向いていなかったので、バルブ撮影は不要でしたが、関連が深いので、次回にバルブ撮影の留意点をまとめておきます。