休暇村富士で富士山の写真を撮ろうとしたのですが、あいにく昼間は雲が出て、万全とはいえませんでした。夜になって、満月の下で、雲がなくなったので、写真を撮ろうとしましたが、いろいろと迷ったので、メモしておきます。なお、カメラはm4/3しか持っていきませんでしたので、当初は夜の写真をとるつもりはありませんでした。当初から予定していれば、センサーサイズのより大きなAPS-Cのカメラを持って行ったと思います。APS-Cのカメラを持ち歩かない理由は、重くて持ち歩くと肩こりが起こるからです。同様に、フルサイズも大きさと重さから、いまのところ眺めています。ソニーが恐ろし小形のフルサイズを出してきたので、流れが変われば考えようかともおもいますが。
富士山の月光写真の話の前に、偕楽園の夜景(ライトアップ)の写真撮影の話をしておきます。偕楽園で夜の写真を撮影する以前は、プログラムモードかオートモードで夜景を撮影していました。
写真3,4,5が偕楽園のライトアップを自動モードで撮影したものです。ISOがかなり上がり、場合によっては6400になります。しかし、それ以上に、気になったのが、ノイズです。しかも、こうして並べてみると、一番ISOの低い写真2が一番ノイズが乗って見えます。
偕楽園のHPには、フォトギャラリーがあって、Jpegですが、画像ファイルをダウンロードして見ることができます。そこで、ライトアップの写真をダウンロードして、どのような条件で撮影しているかをチェックしてみました。
その結果、カメラはニコンのフルサイズD800で、ISO200であることがわかりました。これは、ちょとトラウマになりました。フルサイズセンサーのカメラで、高いISOで撮影していれば、APS-Cのカメラでは、勝ち目がないのはわかりますが、ISO200であれば、APS-Cでも、ノイズが乗ることは考えにくいです。つまり、最近のセンサーは、高いISOに強いから高いISOを使うのではなく、低いISOで撮影するのが王道のように思われました。
夜間撮影のテキストはいろいろ出ています。参考文献も有益です。Wikiを見ると、フィルムカメラ時代には、夜間撮影は名人芸で、歴史に名の残る写真集がいろいろありました。デジタルになって、様変わりして、特に、センサー性能が進歩しているので、10年ごとくらいで、撮影の常識が変化しているように思われました。夜間撮影は、もはや、特殊な技能ではなくなってきています。
写真1,2と写真3,4,5の一番大きな違いは光の量です。写真1と2はかなり光の量が多いので、センサーに任せて撮影しても、あまりボロがでません。写真3、4,5は光の量が少ないので、自動モードではノイズがのってしまうのです。
最近は、夜の工場の撮影会が人気があるようですが、写真1と2のように、普通に、人が生活する光の量があれば、センサーにまかせて、手持ちで、昼間と同じように撮影できると思います。一方、目が慣れてきたら見えるレベルの少ない光の量の場合には、この方法はうまくいきkません。
というわけで、次回は、本題の月明かりの富士山の写真の例を示します。
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偕楽園 フォトギャラリー
https://www.ibarakiguide.jp/kairakuen/photo-gallery.html
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Seeing the unseen; How to Photograph Landscapes at Night
http://availablelightimages.com/wp-content/uploads/2015/02/How-to-Photograph-Landscapes-at-Night.pdf
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Shoot for the Moon
https://www.landscapephotographytuition.co.uk/wp-content/uploads/2020/11/Shoot_for_moon_Vol11.pdf