オリンパスのダイナミックトーンフィルターとRAW画像

HDR風の画像のモードの撮影で、キャノンのKiss Mでは、保存画像は強制的に、Jpegになります。逆に、パナソニックDMC-GF7では、4モードで、RAW画像保存を指定しておくと、RAW画像のみが保存されます。

それでは、オリンパスはどうなのと気になったので、4モードでRAW画像のみの保存の設定をして、PL-6のアートフィルターのダイナミックトーンを試してみました。結果は、RAW画像とJpeg画像の2つが保存されていました。これが、一番、妥当な方法と思われます。少なくとも、キャノンのように、RAWがないので、あとで、修正が効かないというトラブルは回避できます。

さて、写真1がダイナミックトーンフィルターのJpeg画像です。今回は、元のRAW画像がありますので、どのように編集すれば、このフィルターに近い画像が得られるか試してみることができます。もちろん、オリンパスの付属のRAW現像ソフトを使えば、PCの中で、RAWにダイナミックトーンフィルターをかけることができますが、今回は、おおよそ、どんな編集かを見たいので、darktableでRAW画像を加工してみました。なお、ダイナミックトーンフィルターには、カラーのタイプIともモノクロのタイプIIがありますが、今回使ったのは、カラーのタイプIです。

写真2がトーンイコライザーをつかったものです。

写真3が、シャドウとハイライトをつかったもので、これは、一番近いと予想していましたが、空の表現が全く異なります。

写真2,3、はフィルミックRGBを使っているので、写真4では、ベースカーブをつかい、トーンイコライザーと、シャドウとハイライトをつかってみましたが、やはり、ギャップは埋まりませんでした。

写真1があまりに彩度が低いので、写真5は写真1に彩度を上がて、色をのせています。

オリンパスのダイナミックトーンはあまりにノイズが多いので、筆者がこれを使うことはないと思いますが、画像編集のアルゴリズムは独特のようです。

 

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写真1 ダイナミックトーンフィルター

 

 

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写真2 トーンイコライザー

 

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写真3 シャドウとハイライト

 

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写真4 シャドウとハイライト+トーンイコライザー(ベースカーブ)

 

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写真5 ダイナミックトーン(彩度補正)