極上の焼き芋の焼き方(57)

フード写真とポテトかいつかの焼き芋

このブログでは、写真の現像の仕方にかなりの力が置かれています。主な掲載写真は、風景写真です。写真の一分野にはフード写真があります。フード写真の極意は、食べ物を客観的に撮影することではなく、美味しそうに見えるように撮影することです。氷の撮影では、実際の氷は、写真写りが悪い上に、撮影中に溶けてしまいます。このため、フード写真では、氷の代わりのアクリルの立法体を使うことが原則です。

焼き芋の大手のポテトかいつかの焼き芋売り場のそばには、半分に割った、湯気の立っている美味しそうな焼き芋の写真が展示してあります。これをみると、ほくほくの焼き芋です。一方、以前、報告しましたように、ポテトかいつかの冷凍焼き芋は、ほくほく焼き芋よりも、ねっちり系の羊羹に近い食感です。つまり、冷凍焼き芋は、展示してある湯気の立っているほくほく系の焼き芋ではないことが分かっています。

それでは、ポテトかいつかの冷凍ではなく、温かい焼き芋は展示写真のようなほくほく焼き芋でしょうか。単純に考えれば、展示写真は、売っている焼き芋の写真なので、温かい焼き芋は、冷凍焼き芋とは異なって、ほくほく系であると言えそうです。しかし、フード写真の常識からすれば、焼き芋には食べて美味しい焼き芋と、見て美味しい焼き芋の2種類があるはずだということになります。

その疑問に応えるには、このブログで行っているように、焼き芋の断面を見ればよいことになりますが、ポテトかいつかの温かい焼き芋は普通は、丸のままの1本が紙袋に入れられて売っています。これでは、購入しないと断面を見ることができません。

ところが、今回、温かい焼き芋を半分に切って、発砲スチロールのさらにのせ、さらに、ラップでカバーして販売しているお店を見つけました。ここであれば、観察すれば、温かい焼き芋はどのような状態に焼きあがっているのかを調査できます。

店内撮影禁止なので、ここにお見せできませんが、結論は、温かい焼き芋も羊羹系でした。断面は、黄色で透明感があります。

つまり、「食べて美味しい焼き芋は羊羹系で、断面は透明である。

見て、美味しい焼き芋はほくほく系折れ目から湯気がたっている。」といえます。