陽明門・日光東照宮(栃木県日光市)~つくば市とその周辺の風景写真案内(253)

陽明門・日光東照宮(栃木県日光市

今回は日光東照宮の陽明門です。陽明門は、世界遺産にもなっていて、江戸時代を代表する名建築ということになっていますが、筆者には、違和感があります。違和感の最大の原因はそのサイズとバランスにあります。

陽明門は、楼門(ろうもん)の一種で、二階建てで上部に屋根をもっています。陽明門は、デコレーションはすさまじいのですが、サイズは、大江戸幕府の権威を象徴しているようには、思われません。

たとえば、浅草寺の雷門より小さいです。日光東照宮は、家康をいったん、久能山東照宮に埋葬したあと、再度、日光に遺体を移しています。日光東照宮は、久能山東照宮の改訂版になるので、さぞかし、スケールアップしているかと思われますが、見た感じは久能山の楼門より小さくなっているように思われます。

  • 浅草寺の雷門 横11.4m 奥行6.1m 高さ11.7m

  • 陽明門 横7m 奥行4m 高さ11m

  • 久能山東照宮の楼門(サイズは不明)

日光東照宮は、三猿にしても、眠り猫にしてもとんでもなくサイズが小さいです。実際の猿や猫の方がサイズが大きいと思います。どうして、ここまで、ミニチュアの世界にこだわったのか不明です。ピラミッドを例に引くまでもなく、権力者は普通は大きいのがお好きなのですが。

写真1,2,3に陽明門を示しますが、第2の違和感は、頭でっかちなバランスです。これも、かなり異様です。彫刻のデコレーションが逆にすさまじい数と質で圧倒しますが、これは、誰に見せる目的だったのか、謎に思います。

日光のこの場所が風水で特異点であって、それに合わせて設計したとでも考えないと理解できません。

 

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写真1 陽明門

 

 

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写真2 陽明門

 

 

 

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写真3 陽明門