陽明門・日光東照宮(栃木県日光市)
陽明門は、楼門(ろうもん)の一種で、二階建てで上部に屋根をもっています。陽明門は、デコレーションはすさまじいのですが、サイズは、大江戸幕府の権威を象徴しているようには、思われません。
たとえば、浅草寺の雷門より小さいです。日光東照宮は、家康をいったん、久能山東照宮に埋葬したあと、再度、日光に遺体を移しています。日光東照宮は、久能山東照宮の改訂版になるので、さぞかし、スケールアップしているかと思われますが、見た感じは久能山の楼門より小さくなっているように思われます。
日光東照宮は、三猿にしても、眠り猫にしてもとんでもなくサイズが小さいです。実際の猿や猫の方がサイズが大きいと思います。どうして、ここまで、ミニチュアの世界にこだわったのか不明です。ピラミッドを例に引くまでもなく、権力者は普通は大きいのがお好きなのですが。
写真1,2,3に陽明門を示しますが、第2の違和感は、頭でっかちなバランスです。これも、かなり異様です。彫刻のデコレーションが逆にすさまじい数と質で圧倒しますが、これは、誰に見せる目的だったのか、謎に思います。
日光のこの場所が風水で特異点であって、それに合わせて設計したとでも考えないと理解できません。