darktableの基本ワークフロー(5)

表示参照ワークフロー(2)

今回は、ダイナミックレンジの大きな画像をトーンカーブで調整してみます。

トーンカーブ

写真1がベースカーブを適用した後で、トーンカーブモジュールを立ち上げた状態です。デフォルトのトーンカーブは、図のように、右上がりのy=x直線になっています。トーンカーブモジュールはマウスを使ってこの直線の形を変えることで、変換関数を作ります。

トーンカーブの形は、大まかにいえば、下に凸(写真2)、上に凸(写真3)、S字型(写真4)、逆S字型(写真5)の4種類です。写真を見れば、わかるように、今回の画像に適しているのは、上に凸(写真3)と逆S字型(写真5)です。

今回の写真は、空があかるく、池の周りが暗いので、明るい空を押さえて、暗い池の周りを持ち上げるのが基本です。これには、逆S字型(写真5)が適しているので、逆S字型で曲線の形を微調整します。

次に、写真6でヒストグラムが右にくっつくように、露光をあげて完成です。

最後に写真7で前回と比較しやすいように、コントラスト・明るさ・彩度モジュールで彩度をあげておきます。

トーンカーブの方が、基本調整モジュールや、シャドウとハイライトモジュールよりも調整の自由度は高いですが、微調整は難しいです。

 

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写真1 トーンカーブ

 

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写真2 トーンカーブ(下に凸)

 

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写真3 トーンカーブ(上に凸)

 

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写真4 トーンカーブ(S字型)

 

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写真5 トーンカーブ(逆S字型)

 

 

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写真6 露光

 

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写真7 コントラスト・明るさ・彩度